えび部の細道（水槽日誌）

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2020.12.20
　
暖冬だったのが、ここのところの寒波到来で空気がグッと乾燥し、連日、海水の蒸発が激しくなっています。本水槽も赤ちゃん水槽も１週間で３リットル蒸発し ています。本水槽は自動給水器がありますが、赤ちゃん水槽は小型なので毎日コップ１杯を手補給しなければいけません。水が蒸発すると塩分濃度が変化するの で安い加湿器を買いました。今のところコップ１杯が０．９杯ぐらいの効果ぐらいしか出ていませんが、部屋の湿度をみるとエアコンで２０％近く下がるので仕 方ないかもしれません。そろそろ年末年始に備えて準備が必要です。加湿器が８時間しか連続稼動できないので蒸発の問題は頭が痛いですが、まずは使い勝手の 恐ろしく悪い自動エサやり機の調整です。過剰なエサやりをなんとか防止するために投入口にテープを貼っています。今のところ１ミリ四方の開口面積ぐらいで 落ち着きました。そのままモニター中ですが、最近、幼魚たちはエサをねだらないので、少し多めなのかもしれません。脳天の白バンドが黒っぽくなる奇妙な症 状の『ラオ』と『フリ』はその後、回復も悪化もなくシミになったままです。相変わらず原因不明ですが、健康には問題なく、本人たちも気にしていないよう で、こちらもモニター中です。

2020.12.12
　　
ロイヤルグラマはファインディング・ニモでは目立たない脇役ですが、実物は色彩も立ち振る舞いも独特の存在感があります。高価なのでなかなか手が出せませ んが、昔、１度だけ飼った『梅麻★』はわずか１ヶ月でまさかの飛び降りでした。今回の『マリリン』はすっかり水槽に定着してくれたみたいです。朝水槽を覗 くと一番にガラス面に近づいてきてこちらをジッと見つめて無言のエサ要求。そして『ニノ』の背後に回ってエサが落ちてくるのを一緒に待って、『ニノ』や 『岡田くん』の隙をうかがい鋭く水面のエサをついばみます。『マリリン』は沈降性の粒状のエサよりも、浮遊性のあるフレーク状のエサの方が好みのよう。た まに『ニノ』が自分でおこした水面の波打ちにビビって逃げ出すと、『マリリン』はそれよりも素早く岩陰に姿を消してしまいます。ビビリなら歴代トップクラ ス。エビ、カニがいなければ混泳のパートナーとして最適かもしれません。
そして、スターポリプのみになった『マメスナ詰め合わせ』は少しずつポリプを増やし始めました。まさしく栄枯盛衰です。


2020.11.29
　
クマノミ幼魚たちは最近体を飾り石に体をすりつける仕草を見せています。赤ちゃん水槽は現在、右側半分はろ過空間、左半分は居住空間となっていて、居住空 間の中央に飾り石を置いていますが、ここが幼魚たちのメインスペースです。飾り石の下はトンネルになっていて、いざという時の避難場所で、水槽を掃除する ときなどは皆そこに隠れます。その飾り石は以前はマメスナの移住地でしたが、藻との死闘に敗れて絶滅したあとは、藻が分厚く成長し、飾り石全体に広がって いました。藻といってもトロロ藻でなく、ガラス面を覆うタイプで、毛の短いなめらかなスポンジのようで、幼魚たちはヒレを小刻みに動かしながら体を擦り寄 せる仕草をしています。それはなんとなくイソギンチャクの触手に戯れる姿に似ているので、幼魚たちもイソギンチャクが恋しいのかもしれません。

2020.11.7

危篤状態だったスターポリプが少し持ち直しました。全体を藻に覆われ大半の共肉を失いながらも、幾つかのポリプが藻に負けずに花をひろげるようになりまし た。藻の繁殖が抑えられていることが回復の原因のようです。特に気温が下がってきていることや、毎週、底砂に溜まっている老廃物をスポイトで少しずつ濾し とっていることも効果に繋がっているのかもしれません。藻退治のスペシャリストのヤドカリ『お玉』はロイヤルグラマ『マリリン』の攻撃で昼間はほとんど殻 の中に閉じこもって動かなくなっています。食事ができているのか心配なところですが、脱皮は定期的にしているようで、そろそろ引っ越しが必要かもしれませ ん。

2020.11.1
　　
赤ちゃん水槽のクマノミ達は一回り成長し、赤ちゃんから幼魚になりました。長男『ムニ』、次男『ラオ』と三男『フリ』は全長２０〜２５ｍｍぐらい、四男 『プチ』は相変わらず成長が遅く全長１０〜１５ｍｍぐらいです。全長の数ｍｍ差はそのまま体高に現れますので体の大きさも２倍ほどの差になります。同じ体 つきの『ムニ』、『ラオ』、『フリ』は付かず離れず、いつもつるんでいますが、『プチ』は少し離れたところで距離をとるようになっています。それも『フ リ』が何かと近く『プチ』をいじめる事が大きな原因ですが、最近はふっきれたのか自分の世界に浸るようになってしまいました。今『プチ』が一番お気に入り なのが、飾り石に分厚く成長した藻の洞窟です。ちょうどマメスナのポリプがあった場所で、藻に覆われ死んでガスが溜まってできたのか、偶然できた藻の空洞 部分がちょっとした洞窟のような凹みになっていて、何かあるとそこに尻尾を入れてくつろいでいます。

2020.10.19
マメスナギンチャクが完全に絶滅したようです。本水槽のマメスナが全滅して、残るは赤ちゃん水槽の３ポリプだけになっていて、飾り岩の上で分厚い藻に覆わ れながらなんとか暮らしていました。そのポリプも当初から全く成長や繁殖の兆しがなく、このままだと藻に覆われてしまいそうなので、ポリプの周りの藻を取 り除こうとしたところポリプも取れてしまいました。どうやら岩には定着しておらず、藻に挟まれていただけのようです。元の位置に戻しましたが岩にくっつこ うとしないので翌日には流れていなくなっていました。残るポリプも藻に飲み込まれてついには見えなくなってしまいました。

2020.10.10
クマノミ赤ちゃん達の活性が落ちています。エサも進んで食べにこないで、あまり動こうとしません。集団で体調をクズすとなると水質の悪化が考えられます。去年の年末から水槽を立ち上げて、濾過はエアーリフト式のサテライト槽と横掛け式の小型濾過機にバイコムバフィーと納豆菌ろ材を入れていますが、砂 底も敷いていないので全体に藻がびっしりこびりついて、新旧入りまじり分厚い層ができていて、ついに濾過できないほど汚れが蓄積したのかもしれません。水 の全交換を考えていたところ、魚の様子に思いあたってコードを見てみると、ヒーターがコンセントから抜けていました。夏場の誤動を避けるためコードを抜い ていたままになっていて、水温をあらためてチェックすると２０°Cまで下がっていました。ここのところ暑さから解放され水温チェックをすっかり怠っていま した。油断大敵です。


2020.10.9
第３３回生孵化していましたが、気づかずスルーです。

2020.9.28
『ニノ』、第３３回生の卵を産みました。

2020.9.25

本水槽のマメスナギンチャクがどうやら全滅したようです。『マメスナ詰め合わせ』のもともとあった岩をスターポリプに占拠されて、サンゴ台に乗り移ってい たポリプが難を逃れましたが、『ニノ』達の産卵場所であったことから徐々に排除され、残りもトロロ藻に覆われて成長できず、ポリプが残り１個となり徐々に やせ細っていき、ついにはなくなっていました。残るは赤ちゃん水槽に移動した３ポリプだけになりました。

2020.9.23
第３２回生、孵化していましたが回収できませんでした。

2020.9.19
赤ちゃん水槽が藻類警報発令中です。砂底のない床は藻が芝生のように分厚い層をなし、壁はドロドロの藻で覆われて膜のように剥がれて垂れ下がり、レイアウ トの飾りや配管の間には藻が蜘蛛の巣のように糸を引いています。水槽が小さくて掃除しづらいのもありますが、あまりゴミを巻き上げるとその分綺麗にするの に、総入れ替えほどの水換えになるので、赤ちゃんクマノミに対し極力水質の変化を考慮しているのもあります。照明を小型水槽用にして光が弱くなった分、だ いぶ藻の活性も落ちているようなので、ここらで多めの清掃を実施しました。藻の破片がかなり舞ってしまいましたが、『ムニ』達はいたって元気そうです。

2020.9.15
『ニノ』、第３２回生の卵を産んでいました。

2020.9.10
第３１回生が孵化していました。気づきませんでした。

2020.9.1
『ニノ』、第３１回生の卵生んでいました。ここにきて卵の産む位置が、サンゴ台奥側に移動しました。


2020.8.30
　　
『ムニ』達はさらに一回り大きくなったようです。『ムニ』『ラオ』『フリ』は体長２cmで体型がかなり近くなってぱっと見でわかりません。『プチ』は １cmとやはり、２回ほど成長が遅いようです。毎朝決まった時間にエサをあげるので、皆、エサ場の底抜コップに集合しています。「セ ラ ベビービット」は稚魚用のエサですが、それでも少し大きい欠片もあって、『プチ』は一番大きいエサを急いでとって、飲み込めないまま口に加えて右往左往し ています。そのうちだんだん他の仲間にエサを取られるので、そんなところも成長が遅いところなのかもしれません。『ラオ』は最近、白いバンドのおでこ部分 に黒いシミ痕が出てきました。『ムニ』は成長して下っ腹のでた不恰好なスタイルが和らいできています。やはりエラの張ったの白バンドが特徴です。もっとも成長の良いのは『フリ』で体格に恵まれています。ただし、性格の悪さが難点で、『フリ』だけがたまに『プチ』をいじめています。それでも皆お互い近くに集まって何をするのも一緒なのでした。


2020.8.28
第３０回生生まれましたが、気づかずスルーしました。

2020.8.23
海水水槽をキープしているとどんなに密閉しても縁や継ぎ目に塩の結晶ができます。長年使ってきて目立たないところは忙しさにかまけて放置してましたが、だ んだん目に余ってきたので掃除することにしました。塩のこびりついているエーハイムのブルーライトのフレームを外して見たところ、焦げ臭い匂いがして、フ レームが黒くボロボロになっていました。このブルーライトはフレームが弱電線を兼ねているので、塩を通して電食したようです。ひとつ間違えると火事になっ ていたかもしれません。赤ちゃん水槽につけていたもうひとつのエーハイムのライトを代用、赤ちゃん水槽に小型の照明を新しく導入しました。小型照明は思い のほかパワーがなく、だいぶ水槽が暗くなってしまいました。

2020.8.18
『ニノ』、第３０回生の卵産む。

2020.8.17
連休で部屋を１週間近く空けることになり、赤ちゃん水槽用に自動エサやり機を導入しました。赤ちゃん用の微量投入は現代科学ではどのエサやり機も不可能のようで、自分で工 夫するしかありません。投入口にセロテープで調整して、ちょうど良い量が落ちるように何度も調整し、１週間後戻ってみると水槽の底に大量のエサ沈んでいま した。テストではうまくいきましたが、実践ではエサの調節がうまくいかなかったようです。『ムニ』達も食べきれずに見て見ぬフリ。急いで吸い出して水換え をおこないました。しばらく自動エサやり機の導入は見合わせることにしました。それまでは夢中で食べていた人工エサでしたが、その後、エサを与えてもあま りガッツかなくなったようです。

2020.8.9
第２９回生、気づかないうちに孵化してスルーです。
　　
スターポリプが危機的状態です。ポリプが開かずついに共肉が藻に覆われ始めました。元いた『マメスナ詰め合わせ』の石からサンゴ台の上にまで広がり勢力を 伸ばしたのはよかったですが、サンゴ台の先に伸ばすことができず、ガラス面もうまく定着できなくなると、そのストレスでポリプが出なくなり、その共肉に藻 がはびこりはじめてしまったようです。こうなると共肉が腐ってしまい下手をすると全滅です。そうなると最近『マリリン』と和解した御庭番の『お玉』の投入 です。しかし、『お玉』はボコボコして食べにくい共肉の上の藻に興味をあまり示さずに、すぐに台から降りてしまうのでした。　　　

2020.8.1
　
『ニノ』、第２９回生うむ。
犬猿の中、というより一方的にロイヤルグラマ『マリリン』から嫌われていたスベスベサンゴヤドカリの『お玉』ですが、最近ようやく『マリリン』からいじめ を受けなくなったようです。今までは執拗に突かれてずっと自分の殻の中に閉じこもっていました。ひょっとしてこのまま衰弱するのではとか、脱皮の時に襲わ れないかとか心配しましたが、『マリリン』が『お玉』を認めたのか、多分、興味がなくなったのでしょう。ようやく活発になった『お玉』はサンゴ台の上に 登ってしばらく生え放題だったトロロ藻をすっかり綺麗に食べてしまいました。

2020.7.29
４日目、最後の１匹が落ちました。やはり餌そのものに問題があるのかもしれません。

2020.7.28
３日目、６５匹、大幅に落ちました。残り１匹です。

2020.7.27
２日目、４０匹が落ちました。

2020.7.26
朝はほとんど全員無事でした。夜、１日経過して落ちた稚魚は合計８５匹です。それでもまだたくさん稚魚が残っています。

2020.7.25
第２８回生が生まれました。消灯後にニノが水面を叩く音に気づいて、今回は３コップに回収できました。今回も冷凍ワムシをトライします。事前に水で戻して、さらに真水でよく洗ったものを投入しました。

2020.7.19
　
ロイヤルグラマ『マリリン』はかなり水槽に馴染んできました。それまでは『ニノ』が近づくと避けるように逃げていましたが、今はニアミスしても意識しない ようになっています。エサも一緒に割り込んで食べるようになりました。導入当初は腹が凹んでほっそりとしていましたが、今では厚みができてカンロクが出る よになりました。

2020.7.18
　
『ニノ』、第２８回生の卵を生みました。何気なく水槽の手入れをした り、おやつをあげて十数分過ごしていましたが、『ニノ』がサンゴ台の周りをそわそわ動き回っていることに気がついて、よく見ると卵を産んでいる真っ最中で した。今まで卵を生む母親は神経質だろうと、産卵中はジャマしないよう席を外したり、遠目から影に隠れていましたが、全くその必要はなかったようです。

2020.7.9
第２７回生孵化していましたが、スルーしました。


2020.7.3
朝から『ドラゴン』の姿が見当たりません。夜帰宅後に改めて探しますが見つかりません。あれから毎日餌を工夫していますが、全く興味を示してくれなかったので心配です。ふと足元に落ちている藻の欠片に気がつきました。前の掃除の時に誤って落として しまったのでしょう。引き続き『ドラゴン』を探しますが、ちょこちょこせわしなく動き回る性質で、これだけ見回して見つからないのは異常です。やはり空腹で岩陰で動けなくなっているのでしょうか。岩の死角をあちこち調べますが、それらしい姿はなさそうです。ふと思 い返してみると、なんで藻が落ちているのか？、毎回、掃除の後に 床を拭いているはずなのに？　ハッとして、そこで初めて藻の欠片をまじまじとみてみると藻だと思っていたのは、カピカピになって しまった『ドラゴン』の変わり果てた姿でした。飛び降り自殺です。飛び出し防止である程度防壁を張り巡らせているので、これは間違いなく事故ではなく自殺 です。きっと餌がなく居心地が悪くなって、新天地を求め、意を決して水槽の脱出を図ったのでしょう。愛らしい個体だったので残念です。大雨の中、近くの公園に埋葬しました。

2020.7.1
ニノ、いつの間にか第２７回生、生む

2020.6.29
　
第２６回生生まれましたが回収できませんでした。
共肉を広げ続け、どんどん繁殖が進んでいたスターポリプですが、最近、ポリプの広がりが低下しています。共肉はついにガラス壁面に到達して広がり始めまし たが、ポリプは中心部分しか咲かなくなっています。原因はわかりません。このままだと藻が繁殖して共肉が死んでしまいます。こんな時、御庭番の『お玉』が サンゴ台に登って、藻を綺麗にしてくれるのですが、『マリリン』の攻撃ですっかり萎縮しており、縄張りを突破して自力でスタポまでたどり着くのは無理そう です。『お玉』と『マリリン』の相性が水槽のバランスを崩そうとしています。

2020.6.28
　　
スターリードラゴネット『ドラゴン』が餌付く様子がないので心配です。生きたプランクトンが主食といっても、藻の中の小さなミミズのような環形生物、砂の管を作って糸のような細い体の生き物、岩の隙間にいる二本角の甲殻類がいますが興味がない様子。い つも動き回っている割には、何かを狙って捕まえている感じなく、時々、思い出したように、おちょぼ口で地面をついばんでいる程度で、とても満腹には見えま せん。このままだと餓死の可能性があるので、早めに手を打とうと冷凍ブラインシュリンプや冷凍コペポーダをスポイトで与えてみますが、水中に舞い上がって 『ドラ ゴン』の頭の上を素通りし、盛り上がっているのは『ニノ』『岡田くん』ロイヤルグラマの『マリリン』ばかり。小さすぎる餌を必死に食べようとパクパクして います。『ドラコン』自信は冷凍餌にあまり興味がない様子。なんとかアピールするためガラスの小瓶にコペポーダを入れて舞わないようにそっと底に沈めてみ ましたが、喰い付いたのは『お玉』でした。小瓶にハマって出られない『お玉』の横を、涼しい顔で通り過ぎる『ドラゴン』なのでした。


2020.6.27

ロイヤルグラマが日に日に馴染んできて、今ではすっかり水槽の右側に定着しました。そこから首をかしげながらこちらの様子をジッと観察。少しでも異変を感じたらすぐさま岩 陰に身を隠します。すっかり自分の縄張りにしたらしく、『ニノ』や『岡田くん』にはヘーコラしていますが、ヤドカリ『お玉』には猛烈に攻撃します。そっと 近づき、猛スピードで突進、ゴッと音がするほどで、度々繰り返すので『お玉』もすっかり自由が制限されているようです。小さい甲殻類を襲うことは知っていましたが、大きい甲殻類にも当たりがキツイとは誤算でした。攻撃も『お玉』の目 を狙っている節があって心配です。スターリードラゴネットは相変わらずちょこまか動いています。他の魚に比べたら稚魚のように小さなサイズですが、こちらは『ニノ』が触れるほど近づこう が、全く動じません。一度、縄張りに踏み込んだロイヤルグラマに小突かれましたが、逃げることも威嚇することもなく完全無視をして、それ以来、ロ イヤルグラマもスターリードラゴネットを受け入れているようです。

2020.6.22
　
ロイヤルグラマ登場。『ニノ』を警戒してライブロックを挟んで反対側に布陣しています。何気なく近く『ニノ』から遠巻きに距離をとっています。ロイヤルグ ラマは活発に動きますが、岩影を住処にする習性もあるので『こぶーちゃん』の生活圏をそのまま活用している感じで、『ニノ』とバッティングしません。『ニノ』との相性もいいようで『ニノ』がちょっかいをかけることはありません。餌をあげてみると、すんなり食べてくれました。スターリードラゴネットは相変わらず頻繁に動き回っていますが、おちょぼ口で時々ついばんでいるようですが、何を食べているのかわかりません

2020.6.21
　
昨日、投入した新生ロイヤルグラマとスターリードラゴネット。ロイヤルグラマの方は隠れて出てきません。スターリードラゴネットは早速いろいろなところを ちょこまかと動き回っています。どうも砂底よりも岩場を動き回るのが好きなようで、ガラスの側面にも登り、『岡田くん』の世話をしている卵のそばにも近寄 るのでヒヤヒヤしますが、『ニノ』も『岡田くん』も特に神経質にはなっていないようで一安心です。

2020.6.20
　
『こぶーちゃん』がなくなり水槽の魚はカクレクマノミのみとなって少し寂しくなったところ、コロナで自粛ムードもそ ろそろ耐えきれなくなって久々にショップにいきました。なかなかいい魚が揃っています。お目当は以前、堪能できなかったロイヤルグラマ。鮮やかな紫と黄に グラデーションが綺麗ですが、店の個体は痩せていてグラデもイマイチ。しかも、相変わらずの高額です。他に気になったのは小型ヤッコで意外にもお手頃価 格。新たな試みとして小型ヤッコにするか悩みましたが、一度リベンジを優先してロイヤルグラマにしました。お供には気になっていたスターリードラゴネット です。別名レッドスクータート呼ばれるように槽底をすべるようにちょこちょこと動き回る姿が可愛らしいネズッポの仲間です。３匹のうち大きい個体で良かっ たのですが、店長は気を使って３cmほどの一番赤い個体を入れてくれました。後でわかったのはこのスターリードラゴネットは偏食で餌付けがとても難しいと のことです。生きたプランクトンが主食で、人工餌に慣らして上手に飼育できても１年以上飼うのは至難の技なんだとか。『こぶーちゃん』が不在でプランクト ンは結構増えていると思いますが、それで持つかどうか。
部屋に戻って慎重に水合わせ。久しぶりでカンが鈍っています。ロイヤルグラマもスターリードラゴネットも水槽に移すため小さな容器に入れると手でフタをし ないと飛び出すほど元気です。落ち着いたところで暗い水槽に放ちました。ロイヤルグラマはすぐに岩陰に潜み、スターリードラゴネットはしばらく岩間で動き ません。子育て中の『ニノ』『岡田くん』は寝ぼけているのか卵に夢中なのか幸い警戒することなくスルーしています。


2020.6.18
ニノ、気づいたら第２６回生を生んでいました。

2020.6.13
いつの間にがニノ第２５回生を産みましたが、第２５回生スルーしました。

2020.6.3
第２４回生孵化しまし他が、スルー。

2020.5.27
ニノ、第２４回生生む。

2020.5.24
第２３回生孵化しましたが回収できず。

2020.5.16

クマノミ赤ちゃん水槽は日に日に藻に覆われ、どんどん掃除が追いつかなくなっています。特に最近は水面に油膜（藻）が張るようにようになりました。エアー リフト式の濾過で循環量が少なく、水面が波うたないためです。そろそろ濾過の見直しが必要ということで、壁掛け式の上部濾過を併用することにしました。生 き餌のストック用にしていたサテライト槽を撤去し濾過機に合わせて液面を増やしました。濾過機に内臓のモーターが水を吸い上げて活性炭付き濾過フィルター で強制濾過します。それまでは赤ちゃんが小さすぎて吸い込まれたり、強い水流に流される可能性がありましたが、ここまで大きくなったら大丈夫でしょう。水 槽のレイアウト上、正面の１／３を濾過機に占領されてしまいましたが、やむなしです。濾過された水が滝のように落ちて水面を叩くので油膜の心配はないで しょう。魚達はといえば、それまでバラバラに自由に泳いでいたのが、水槽内に強い流れができたので、皆ひとかたまりになり流れに逆らって必死に泳ぐように なりました。行動範囲も濾過機を避けて左半分に制限しているみたいです。ひょっとするとこれが有名な稚魚達がつくるというクマノミダンゴなのかもしれませ ん。



2020.5.14
その後もミニ生簀の中で頑張っていましたが、回復の兆しはなく、ついにこの朝、クビアカハゼ『こぶーちゃん』が亡くなっていました。２０１５年に過酷なリフジ ウム水槽でデビューして秋田から静岡に渡り５年と３ヶ月。ビビりですが、歴代の『えび部屋』メンバーの中でも５本の指に入るほどの長寿でした。病気ではな く寿命を全うしたと思いたいところです、夜、公園の花壇に埋葬しました。合唱。
こんな時ですが、『ニノ』『岡田くん』ベア、第２３回生をいつもの場所に産みました。

2020.5.11

昨晩が峠と思われたクビアカハゼ『こぶーちゃん』、朝、網の中でひっくり返っているのでやはりダメだったかと、ピンセットでつまもうとするとまたクネクネ 暴れてアピール、なんとか生きていて、こちらに反応する気力は残っているようです。エサを食べなくなってかなり経つのに非常にタフです。ひょっとして麦飯石が効 いているのかもと、しばらく投与を続けることにしました。その夜仕事から帰って来て様子を見てみると懐中電灯の光に驚いて体をくねらしていました。

2020.5.10
本水槽を覗くとオーバーフロー配管の裏で『こぶーちゃん』が逆さまになっていました。ついにこの時か来たかと回収道具を揃えてピンセットでそっと取り出そ うとすると、急に暴れてすり抜けてしまいました、まだ生きています。しかし、する抜けると力なくすぐに沈んで槽底に横たわってしまいます。このままにして も今晩まででしょう。その間、ヤドカリや謎のプランクトン、イトミミズに襲われかねないので、やはり回収することにしました。水槽の奥の手の届かな い場所で、ピンセットや棒、熊の手でケースに誘導しようとしますが、その都度、残る力でもがいて拒否します。ついにレイアウトを崩し、孵化前のクマノミペ アからクレームを喰らいつつも、３０分格闘してようやくケースに回収できました。あらめて見ると鱗はところどころ禿げて色褪せ、尾ヒレや胸ビレはほ とんど残っていません。お腹のイボは少し落ち着いたようですが、昔のでっぷり感は失われていました。それでも目と意識はしっかりしているようでした。そこ で、このままケースで隔離するのではなく、網製のミニ生簀を浮かべてその中で様子を見ることにしました。エサは無理なので、魚がイキイキになるという麦飯石を申し訳程度 垂らしておきました。
その夜、第２２回生孵化していましたが回収ならず。

2020.5.9
　　
スタポ一色となった『マメスナ詰め合わせ』ですが、いよいよ元いた岩を 離れて共肉がサンゴ台に広がりはじめました。筒状にできた不気味なヒダは増殖のための共肉だったようです。サンゴ台にヒダが到着するとどんどん広がって、 すでにサンゴ台をはみ出しています。よほど今の環境があっているようです。

2020.5.8

以前、見つけた２本の角を持つ虫のようなプランクトンがシオグサの中で大発生していることに気がつきました。多分、今までは『こぶーちゃん』の天然のエサ だったのが、天敵が弱ってきた今となっては繁殖し放題のようです。濾過スポンジやサンゴ石を取り出して水洗いすると大量のプランクトンが浮き上がってきま す。
2020.5.4
　
クビアカハゼ『こぶーちゃん』は最近、定位置であるライブロックの下にいることより、オーバーフロー配管の裏や、水槽後ろの飾り岩の裏に佇んでいることが 増えました。ジッとしてエサの匂いにも鈍いです。それはお腹が減っているというより鼻が鈍くなっているようで、たまに近くのエサの匂いに気づいてうまく動 かない体をバタつかせたりしています。そこで、特大スポイトを使って、『こぶーちゃん』の鼻先に直接送っていますが、体が動かずなかなか食べるこ とができません。地面に落ちたエサもうまく拾えないようです。

2020.4.30
第２１回生は７匹が落ちて全滅しました。初日に電気を落としたのが悔やまれます。
『ニノ』が第２２回生を産みました。

2020.4.29
第２１回生は朝２５匹、夜１２匹が落ちました。

2020.4.28
第２１回生は朝２１匹、夜２匹が落ちました。生き残った稚魚たちは体色が黒く変わっています。

2020.4.27
第２１回生を回収し、濾し取った冷凍ワムシを与えて翌朝、ほとんどの稚魚が生き残っていました。これまでの冷凍ワムシの実績からすると快挙です。しかし、 その後、家の電気を消して仕事場へ向かってしまい、１日中ほとんど真っ暗にしてしまいました。夜帰って見てみると、エサの補給ができなかったのか、水質の 影響なのか１０５匹が落ちていました。


2020.4.26
　
第２１回生が生まれました。休日でもあるので予想して回収できました。
ちょ うど思い立って、今回はなんども失敗して諦めていた冷凍ワムシで再チャレンジすることにしました。いつものコップ２個に約１００匹程度回収しました。冷 凍ワムシ１ブロックを多めの水で戻してスポイトで適量吸い取り、ワムシネットで濾して、稚魚たちに与えることにしました。今まで液体ごと与えてすぐに水が 白く濁っていたので、生ワムシの時と同じように濾しとることにしました。念のため濾し取った冷凍ワムシにさらに水で洗って多めに投入です。まだ気温が低いのでバケツに水を張ってヒーターを入れ、コップを湯煎します。

2020.4.25

最近、とみに老化の進んでいる『こぶーちゃん』。久々にみると名前の通り、お腹に大きなコブができていました。どうも肛門近くのお腹が膨らんでいて、これ も消化器などの体の不調なのか、それとも寄生虫のような病気なのかわかりませんが、かなりピンチな様子。元気になってもらうにはエサを食べてもらうのが一 番ですが、と言っても消化器官にダメージがあるとすれば食べることもできないだろうし心配です。

2020.4.20
　　
クマノミ赤ちゃん水槽ですが、最近の悩み事は藻の大量発 生です。１週間もすると壁から底から飾り石から藻だらけで、掃除すると水が汚れるので大量の水換えが必要です。苔のようなもの、綿のようなもの、糸のよう なものが頑固にくっついて簡単には取れません。さらに液面が踊らないので、油膜も浮いてきて見栄えが最悪です。今の所魚達には影響がないようですが、何か 生物兵器を投入した方がいいでしょうか。
クマノミ赤ちゃん達にも変化が現れました。『ラオ』『フリ』は順調に一回り大きくなりましたが、『ムニ』は半回ぐらいに止まっていて、明らかに２匹に差を つけられています。『プチ』にいたっては全然変化なし。『ラオ』『フリ』はようやく人工エサの「セラ ベビービット」がストレスなく食べられる口のサイズになってきたので、人工エサに切り替えるにしても、今のうちに他の体を合わせないと、このままどんどん 差がついてしまいそうです。


2020.4.15
『ニノ』が第２１回生を産みました。

2020.4.13
第２０回生が孵化していましたが回収できず。前日、かなり親たちがタマゴをケアしていたので、生まれる予兆のようでした。
そろそろ気温も上がってきたのでエサのワムシを取り寄せないといけないですが培養が大変です。

2020.4.10
　
育児ストレスの『ニノ』によって追い出された『マメスナ詰め合わせ』。それをのせていた旧サンゴ台は、『ニノ』の産卵場として占拠され何人も立ち入りでき ない禁忌地区となってしまい藻が生え放題です。しかし旧サンゴ台には、マメスナ全盛期に増殖したマメスナポリプの小コロニーがあり、オリジナルがスタポの 共肉に飲み込まれて全滅した今、唯一の繁殖場所といって過言ではありません。しかし、オリジナルを失ってからは徐々に勢力を落とし始め、今は藻に囲まれて 危険な状態です。以前は御庭番であるスベスベサンゴヤドカリ『お玉』によって頻繁に藻が除去されていた旧サンゴ台でしたが、『ニノ』の締め付けが厳しいか らなのか、『お玉』は全く旧サンゴ台に登ろうとしません。そこで業を煮やして、油断してる『お玉』をピンセットで挟んでサンゴ台に強制送還しています。し かし『お玉』はほとんど食べずに台を降りてしまいます。『ニノ』が神経質に攻撃しにくるので仕方がないかもしれませんが、力も強いのでもう少し頑張って欲 しいところ。今は『ニノ』や『岡田くん』に厳しいチェックを受けながらピンセットでむしっています。

2020.4.5

クビアカハゼ『こぶーちゃん』。最近、老化が進んでいるようです。体がうまく曲げられないようで、狭いレイアウトの隙間で反転できずジタバタしていました。エサも顔の前に落ちてもうまくゲットできない様子。時々、水槽の前の方にいる時を見て、なるべくエサを落とすようにしています。口もうまく動かないので、『ニノ』たちの食欲をかいくぐったエサ粒も５〜６粒のうち１粒食べられるかどうかといった感じです。

2020.4.4
『ニノ』が第２０回生を産みました。

2020.3.30
第１９回生が孵化していました。今回もスルーです。

2020.3.29
　
マメスナを締め出してスタポで独占されてしまった『マメスナ詰め合わせ』。新しいサンゴ台で『ニノ』にも『お玉』にもトロロ藻にすらも邪魔されずスクスク 育ち放題です。そのスタポの共肉から最近変なヒダが出てきました。なんだか筒状に伸びて気持ち悪いですが、これはいよいよ元の石を離れて増殖する合図で しょうか。

2020.3.24
『こぶーちゃん』発見しました。水槽奥の右角の飾り岩の隙間にじっとしています。何事もないようにしれっとしているので安心しました。

2020.3.20
『ニノ』が第１9回生を産みました。
クビアカハゼ『こぶーちゃん』が最近姿を見せなくなりました。ひょっとしてアケボノハゼと同じように死期を感じて砂の中に潜ってしまったのでしょうか。

2020.3.17
第１８回生が孵化していましたが、気づかずスルーしていました。

2020.3.10
ここのところ、クビアカハゼ『こぶーちゃん』がエサを食べていません。前から口が右半分うまく閉じなくなってエサを取りづらそうにしていましたが、最近はあまりエサに関心がないようで、エサの時間になっても岩から出てきません。

2020.3.8
　　
クマノミ赤ちゃんたちに朝一で冷凍のブラインシュリンプベビーの１ブロックを海水で溶かして室温に戻し、１／３ほどスポイトで吸い取って毎日、エサに困ら ないほど大量に与え続けた結果、気がつくと、皆一回り大きくなっているようです。そして何より、あの殺伐とした雰囲気がウソのようになくなって、最初の頃 のように仲良くつるむようになっていま。誰彼となくケンカをふっかけて威張り散らしていた『フリ』でさえ、『ラオ』や『プチ』が鼻先を邪魔しても全く気せず、一緒にエサをつついています。やはり「衣食足りて礼節を知る」は魚にも通用するみたいです。

2020.3.6
『ニノ』が第１８回生を産みました。

2020.2.28
第１７回生が孵化しましたが、仕事で回収できず。

2020.2.18
『ニノ』が第１７回生の卵を産みました。

2020.2.16
　　
ずっと気になっていたことがありました。それは赤ちゃんクマノミたちが夜どこで寝ているかです。稚魚水槽立ち上げ当初は、真っ暗闇の中で、底に横になった り、フラフラ泳ぎ回ったりとバラバラでしたが、その後、常夜灯をつけると、そのそばに集まって立ち泳ぎながら眠っていました。それも１０日もするとほとん ど姿は見えなくなり、一体どこで眠っているのか、消灯直後は暗い水槽中ですぐに姿が見えなくなる者、落ち着きなく動き回る者がいて、暗がりなのでよくわか りませんでした。それがちょうどライトの点灯時間に立ち会ったところ、皆ヒーターの隙間に身を寄せて川の字で寝ていることがわかりました。ヒーターはセン サー部とヒーター部の丸い筒が並んでいて、設置当初から『ムニ』が執着して丸い筒を頰づりするように、舐め回すようにしていましたが、そのうち『プチ』、 『フリ』が入りびたるようになっていました。温かさなのか、あの丸みなのか、絶妙な隙間なのか、何がヒットしているのかわかりまsん。最近では『プチ』が エサ以外はそこに入りびたるようになっています。取説をみるとセンサー部とヒーター部の位置を逆にしないといけないようですが、お気に入りの場所だけに手 が出せません。



2020.2.9
第１６回生が孵化していましたが気がつかず。本水槽には稚魚の姿はすでに見つかりませんでした。

2020.2.8
　
先週、本水槽で槽底に落ちていたマメスナのポリプですが、ライブロックに根付いているようです。ライプロックに根付いたのは初めて。オリジナルの『マメスナ詰め合わせ』はスタポに占拠されているので、このままマメスナが広がってくれるといいのですが。
そして、今日もまた小さいマメスナのポリプが槽底に落ちていました。こちらは、本水槽の循環水流が強く定着が難しいので、流れの弱い稚魚水槽に入れること にしました。飾り石の上に乗せると、すぐにポリプを広げはじまました。ヤドカリとかいたずらするものがいないので、このまま定着してくれるかもしれませ ん。そういわれると前にサンゴ台の裏に伸びていたマメスナを『ニノ』が口で引っ張っていたことがありましたが、『マメスナ詰め合わせ』がサンゴ台からなんども落とされたことといい、一連のポリプの落下は『ニノ』が犯人なのかもしれません。

2020.2.2

先週からやたらと『マメスナ詰め合わせ』が岩ごとサンゴ台から落とされています。最初はヤドカリ『お玉』が藻を食べる際に岩と壁の隙間に入 り込んで落としてしまうのだろうと思っていましたが、こう頻繁だとするとどうやら犯人は『ニノ』のようです。サンゴ台の下に自分の卵があるので、何か気に触る のでしょう。落ちた『マメスナ詰め合わせ』の岩を手で拾うのはポリプを潰してしまい そうで神経を使います。その後、３回連続で落とされたところで気持ちが切れ、戻すのを断念し、新しく別のサンゴ台を作り産卵場所から離れた向かい側に設置することにしました。サンゴ台が２つで 水槽がやや暗くなりますがやむなしです。その後、『マメスナ詰め合わせ』が台から落ちることはなくなりました。

2020.2.1
　
傍若無人な第１２回生『フリ』の独壇場となっている稚魚水槽ですが、とにかくタラフク食べさせる作戦が功を奏したのか魚たちも安定してきました。『ムニ』 は『フリ』にうまく取り入ったらしくあまり攻撃を受けないようになりました。それでも『フリ』の機嫌次第で小突かれますが、体を横にして抗議することもで きるようになっています。第１１回生『ラオ』は『フリ』と相性が悪いらしく、何かにつけて『フリ』から攻撃を受け、争いになりますが、基本は受けで、自分 からしかけることはありません。決して心は折れておらず、『フリ』から距離をおこうとはしないのがすごいところで、真の強者の器があります。第１２回生の 『プチ』は一番体が小さく成長も遅いようで心配ですが、『フリ』とはコップ水槽以来の長い付き合いで、距離を離し気配を消しています。『フリ』もエサの時 間に前をウロつかない限り滅多に攻撃はしていません。この４匹の中ではもっとも孤高の存在です。とはいえ、皆活発でそれぞれ好きなことをして暮らしていま す。


2020.1.29
就寝するとき隣の水槽部屋が静かなことに気がつきました。いつもの稚魚水槽の濾過に使っているサテライト槽用のエアーリフト のポコポコ音が聞こえません。調べてみると配管の根元のエアーチューブに塩がつまっています。海水に空気を吹き込むので少しずつ海水が乾いて塩が配管に溜まっていった のでしょう。ひょっとしたら濾過が数日間止まっていたかもしれません。急いで空気量を増やしたり、そのままエアーと止めて海水に３時間ほど触れさせても塩は撮れることも溶けることなく詰まりはなくなりませんでし た。やむなく配管を取り外して真水と楊枝で塩を削り落としました。この現象はサテライト水槽の意外な落とし穴でした。そろそろ濾過機にした方が良いかもしれません。

2020.1.27

『ニノ』が第１６回生の卵を生みました。

2020.1.26
本水槽の槽底にマメスナギンチャクのポリプが落ちていました。これまでもマメスナのポリプが落ちていることはちょく ちょくありましたが、今回のポリプは５〜６個のポリプの塊でかなり大きいです。おそらく『マメスナ詰め合わせ』からサンゴ台に移住したものの一部だと思われ ます。いい機会なので、このポリプを新しい新天地に移住させたいですが、これまでも小規模のポリプで数回トライしましたが、うまく定着した試しがありません。とり あえずライブロックの岩の隙間に差し込んで様子をみます。

2020.1.15
　
たった４匹になってしまった稚魚水槽。これまでを反省してとにかくエサを切らさないように心がけるようにしています。朝夕エサをやり、難しい場合は朝大量 に与えるように、とにかくカロリー無視、メタボにします。そのため、生ブラインシュリンプは調達が続かないので、冷凍ブラインシュリンプに全面切り替えま した。ここにきて４匹の個体もようやく識別できるようになってきました。まず第１０回生『ニノ』は体のサイズも他の２匹に追いつかれて長男の貫禄はすっか り影をひそめてしまいました。時々２コ下の『フリ』にいじめられています。頭の白いバンドが胸ビレにかかってるので顔が角張ってエラが張っているように見え、妙に下腹が出っ張って少 し不細工です。第１１回生の『ラオ』は一番体高があって立派な個体です。飾り石の洞窟がお気に入りで、常に底のものを漁っています。１コ下の『フリ』に執拗に追い回されても決して自分からはしかけることはなく、以前と違って小さい個体にもいじめは 一切しない優しい性格です。
　
次に第１２回生の『フリ』は一番スマートで綺麗な流線型の持ち主です が、根っからのイジメっ子です。近くにいると誰カレとなく喧嘩をふっかけるので、 他の赤ちゃんたちは落ち着けない様子。平和主義の中で、喧嘩する、気に入らないものは排除することにいち早く気づいたこの水槽の問題児です。最後に第１２ 回生の『プ チ』は他より二回りほど小さな個体で一番おとなしい性格です。あまり他の３匹と絡まず目立たないように暮らしています。特に『フリ』とは同じコップ水槽 をシェアした中なのかうまく攻撃を避けているようです。そういう訳で年が明けてからは 『フリ』が水槽を牛耳っているようで、他の３匹はめげずに頑張っているようです。

2020.1.12
調子の悪い中型の個体がヒラヒラ錐揉み飛行をしていたのを最後にどこにも見当たらなくなりました。亡くなっていたとしても回収は必要なの で、思い切って稚魚水槽のレイアウトを全部取り出すことにしました。しかしあたりをつけていた飾り岩のトンネルの中やヒーターの裏、果てはリフト配管の中 まで見てみましたが、どこにも姿が見当たりません。ここ２日で完全に泡のように消えてしまいました。水槽では時々不思議なことが起こります。個体の識別が できなくなってしまいましたが、中型ということで第１２回生の『チョコ』と思われます。赤ちゃんクマノミは当初から一気に半減して４匹になりました。残っ た個体は大型の３匹と小型の１匹です。一気に寂しい稚魚水槽となりました。もっといろいろ写真をとっておけばよかったです。精神的ダメージ大です。

2020.1.10
前日、出張で家を開けてしまい、朝見てみると、調子の悪い中型の個体が木の葉のようにヒラヒラと漂っているのを見ました。いよいよ末期のようです。夜見てみると姿はどこにも見当たりませんでした。

2020.1.8

年 明けに幸先がいいと思っていた稚魚水槽ですが、やはり甘くはありませんでした。死のロードのツケが回ってきたのか、ここにきてバタバタと倒れだしました。 朝、１匹が槽底に沈んでいました。 さらに夕方仕事から帰ってきて見ると、もう１匹がお亡くなりに。識別すると、朝のが第１１回生の『ケン』、夕方のがはっきりしませんが第１２回生の『マ カ』のようです。さらに悪いことに、もう１匹、水槽の底でエサを食べずにジッといている中型の個体が現れました。初日に海水濃度を急激にあげたのがマズ 買ったのか、エサは皆食べていたようですが胃がもう栄養を受付られなかったのか、あるいは元気を取り戻した大型の個体に執拗にいじめられたのかもしれ ません。なんとか元気のない個体にエサを与えようしますが驚いて逃げるばかり。そのくせ通りがかりの大型個体に小突かれても逃げようとはしません。案外、 いじめではなく、励まして いるのかもしれません。

2020.1.7
昨年『ニノ』が産んだ第１５回生が年越し孵化しました。５０％ほどが孵化し３０匹ほどを回収。残りは諦めです。稚魚は小ぶりで元気ももう一つです。寒いの で回収コップを冷やさないように、すぐ本水槽のサンプ槽に浮かべて保温しました。もはや寒さで生ワムシは取れなくなっているので、冷凍ワムシを入れすぎな いよう注意して投入しましたが、翌日、虚しく全滅してしまいました。この時期は生ワムシ対策をしないと厳しそうです。

2020.1.6
調子の悪かった１匹が亡くなりました。槽底で横になってあまりエサも食べていないようで、ついに力尽きたようです。昨年、稚魚水槽に移す前に撮っていた個 体写真によると、どうやら浮き癖のあった奇病持ちの第１１回生の『トキ』のようです。稚魚水槽に移ってからは浮くこともなく、他の赤ちゃん達に混ざって個性が消えて いましたが、やはり病気持ちの影響が出てしまったのかもしれません。

2020.1.5
　
行事でゆっくり水槽を眺める時間はありませんでしたが、とりあえず餌には反応している様子。相変わらず、皆殺気立っていて、特に体の大きい個体が周りを攻 撃しています。長男の第１０回生『ムニ』は体型でわかりましたが、１週間のうちにストレスを覚えて、仲間意識がなくなってしまったようで、雰囲気に飲まれ て時々弱いものいじめをするようになっています。『ムニ』は暖かいからなのかヒーター周りに特に居着いています。他の大きい個体は飾り岩の洞窟に異様な執 着心を持っていて、何人たりとも入れまいと争いが絶えません。


2020.1.4
　　　
夕方、帰省から戻りました。やはりこの季節６日間の放置は無謀に思われ、帰路の車内ではずっと取り返しのつかない後悔で生きた心 地がしませんでした。部屋についても、怖くてすぐに覗けないほど。稚魚水槽は２リットルほど上積みしましたが、さらに２リットル分が蒸発していまし た。生気のない稚魚水槽。エサのストック槽もブラインシュリンプはほとんどおらず、泳げなくなった５〜６匹が底でもがいているのみです。肝心の赤ちゃん達 を探してみると水槽の中央に小さく固まって、苦境に耐えている感じでした。数を数えるヒマも惜しんで急いで真水を加えて塩分濃度を下げ、年明け分に蓄えて いたブラインシュリンプを大量に投入すると、皆、少しずつ生気を取り戻して夢中でブラインを追いかけ始めました。去年は和気藹々とエサを食べていたのが、 今は打って変わって弱いものを追回し、ライバルと衝突して殺伐としています。かなり荒んだ水槽にしてしまいました。ようやく、数を数えれる段階になって、 １匹がフラフラと底に横たわるものがいるものの、なんとか８匹全員生きていることを確認しました。死屍累々の水槽を想像していたので まだ上出来の方です。今年は幸先がいいと胸を撫で下ろしたのでした。

2019.12.29
今日は帰省日にもかかわらず、『ニノ』の産卵騒ぎで、早朝から水槽のメンテです。６日間部屋を空けるので、稚魚水槽をなるべ く綺麗にして新鮮な海水を交換して少しでも水質悪化 を予防する必要があります。本水槽の汚れを落とし、多めの新しい海水を投入し、稚魚水槽の交換水とします。稚魚水槽は立ち上げてからほとんど掃除をしてい ませんでしたが、１週間ほどで かなり汚れ、槽底は糞だらけです。藻が絡んでスポイトではうまく取りきれません。一通り汚れを海水と共に吸い出したあと、本水槽に多めに入れ ていた海水を稚魚水槽に移します。さらに不在時の水分蒸発を考えて真水を徐々に加えて水面を上げ塩分濃度をギリギリの1.020まで下げておきます。２ リットルぐらいの足し水ですが、それでも最近の空気の乾燥で水 分の蒸発が激しく６日間の放置は厳しい状況です。本槽のように自動の給水システムが欲しいところですが間に合いません。そして最後にエサの配給ですが、こ ちらは生きた ブラインシュリンプなので自動エサやり機では対応できないため、以前から構想を練っていた大型サテライト水槽に大量のブラインシュリンプをストックさせ、 オーバーフローで徐々に稚魚水槽に流し込ませる作戦です。そのためにサイズの合う稚魚水槽を選んだわけですが、前日のテストではブラインのストックが 悪く１日でほとんど流れ出ているようでした。そこで、サテライト槽の仕切り板の半分にサランラップを巻いてブラインの流れ出しを調整することにしました。 ここに１週間かけて大量に孵化させたブラインシュリンプを大量に投入。たっぷり６日分のエサですが、サテライト水槽からすると拡散して全然見えません。仕 上げに、稚魚達にもお別れのブラインシュリンプを大量に与えました。ここでタイムアップです。縦横に泳ぎ回り夢中でブラインを食べる稚魚達。稚魚 水槽に移ってからは個体を識別するゆとりもありませんが、稚魚達は広い水槽でストレスなく、たらふくエサをもらい皆元気いっぱいです。ここで死のロードは 気が重いです。一体何匹生き残れるので しょうか。年明けまた全員の元気な姿を見せてもらいたいです。


2019.12.28
明日は実家に帰らなければいけません。年明けまでの不在の６日間の死のロードに向けて、今日の準備が最大のポイントになります。朝から洗濯、部屋の 大掃除、帰省の準備と大忙しで、さらにエサの確保と、水槽の水換え分の水を準備し、いざ水槽の掃除に取りかかろうとしたところ、どういうわけか『ニノ』が 産気づいてしまいました。最近はオーバーフローパイプの裏で身を隠すようにしていたのが、今日はサンゴ台の下にやけに寄り添っているので、よく見ると卵が いくつか産み付けられています。まだお産の途中らしく、こちらを気にしつつもまだ産卵する気満々の様子。さすがに気まずいので、その日の水槽メンテを諦めまし た。寒くなり水温が下がり、『ニノ』の食欲も減退し、もう当分お産もないとタカをくくっていたところに、このタイミング。イヤガラセです。電車の切符も予約してあるので、残りは明日の午前中でやりきるしかありません。『ニノ』と『岡田くん』はその後夕方までかけて、ゆっくり第１５回生のお産を続けました。


2019.12.23

昨 日の稚魚水槽立ち上げから一晩明けました。水槽をのぞいてみると気になる水温は微妙な２０．５度。これ以上はやはり限界な様子。ヒーターを買 い直すしかなさそうです。赤ちゃんクマノミ達が体調を崩していないか数を数えると、目に飛び込んできたのはサテライト水槽のエアーリフト配管のメッシュ網 の中 に入り込んで身動きできなくなっている１匹の姿。エアーリフト配管の中に入り込まないようにと取り付けたメッシュ網ですが、何を勘違いしたのか、イソギン チャクにでも見えたのでしょうか。見事に裏目に出てしまいました。前に第１１回生の『キム』が人口浮き草に入り込んで死んだ状況と重なります。もう出勤時 間で慌ててメッシュ網を取り外しました。体の大きい個体なので『ムニ』か『ラオ』か『フリ』といったところですが、ゆっくり見定めるヒマもなく部屋を出ました。
その夜、仕事が長引いて新しいヒーターを買って帰る頃には消灯時間をすぎて水槽は真っ暗でした。電気をつけてみると水温は１９．８度、そして魚たちといえ ば、『ムニ』が水中を泳ぐ姿のみでした。他はどこにいったかとよく探すと槽底で弱々しく泳ぐ１匹と体を横たえる１匹の姿が。やはり水温が低すぎたかと、大 慌てで前のヒーターを止めて、先ほど買ってきたヒーターと交換をしたところ、気がつくと赤ちゃんクマノミ達が８匹全員、元気よく泳ぎ回っています。 どうやら真っ暗で光がささない中で、何もできずに底でじっとするしかなかったようです。一応前の環境で完全消灯にならしたつもりでしたが、急な 消灯や真の暗闇は初体験なので軽い混乱状態だったかもしれません。早速、昔、本槽につけていた自動の常夜灯をセットしました。水温は ２５度前後にキープ、赤ちゃんクマノミ達も快適そうです。夜は常夜灯の近くに集まって過ごしています。


2019.12.22
　　
年 末年始の連休まで残り１週間です。ついに赤ちゃんクマノミ達の水槽大移動を行います。コップをチェックすると相変わらず『トキ』が水面で死んでいるのも、もはや慣れっこになりました。まずは、あらかじめストックしておいた海水と本水槽の海水を合わせ て７リットルを準備、次に赤ちゃん達に使っていた小型ヒーターを稚魚水槽に移して水を温めます。その間、赤ちゃん達のコップ槽は冷えないように本 槽に浮かべて保温します。親達との２回目の顔合わせですがここでも感動的なシーンは見られません。次に大小２つのサテライト水槽を稚魚水槽の上 に引っ掛けて、エアーリフト配管をつないで稚魚水槽とサテライト槽の海水が循環するようにします。小型サテライト槽には前から本槽に浸けておいたバイコム バフィーをセットして簡易的な外掛け式ろ過槽にし、大型水槽は生きたブラインシュリンプのストック槽にします。あとは水温が上がるのを待っ て、赤ちゃんクマノミ達を水合わせして稚魚水槽に放せばＯＫですが、ここで問題が発生しました。水温が２０度から上がりません。稚魚の湯煎用とケチって一 番小さいのにしたのが失敗でした。こうなると水温が違いすぎて水合せのやり直しです。
　　
稚魚水槽に赤ちゃんのコップ槽を浮 かべ、少しずつ水を入れ替えて水に慣らします。最初に長男の第１０回生『ムニ』を稚魚水槽に放すとあまり実感が湧いていないのかユラユラと 水槽を漂っていきます。次に第１１回生『ラオ』『トキ』『ケン』を水合わせして水槽に放しました。『ムニ』と喧嘩をする様子 はないようです。最後の第１３回生の水合わせは消灯時間をすっかり過ぎていました。その水合わせの間、『ムニ』達、先の解放組はずっと コップの中の『フリ』や『プチ』、『チョコ』、『マカ』のそばに寄り添っています。それは弟達を気遣っているようにも見えました。ようやく全員を稚魚水槽 に解放すると、思ったよりもお互いをすんなり受け入れて広い水槽を思い思いに泳いでいるようです。水温は１９〜２０度。通常より５度低いので赤ちゃんの体 調を崩さないか不安です。一晩、様子を見て水温が上がらないようなら買い換えるしかないようです。


2019.12.18
第１０回生１０３日目、第１１回生９３日目、第１２回生８２日目。
赤ちゃんクマノミ専用水槽の立ち上げで、各回生を１つにまとめる前に、それぞれにきちんと名前をつけておくことにします。

第１０回生は『ムニ』、第１１回 生は『ラオ』『トキ』『ケン』で決定済みですが。
　　
第１２回生の４匹はコップ大槽は気絶のフリをする『フリ』と一番小さい『プチ』、
　
丸ビン槽はちょこまか動 く『チョコ』と『マカ』です。
　
体の大きさは一番はかろうじて『ムニ』で、尾ビレに第３のバンドがはっきり現れています。厚みがあって最近は胸ビレ部分のエ ラに白いバンドがのっかって上からシワのように見えます。２番目は『ラオ』か『フリ』ですが、大きさはほぼ同じです。４番目は『チョコ』か『マカ』、６番 目は『トキ』、７番目が『ケン』か『プチ』です。


2019.12.15
年末の連休まで残り２週間です。連休になると帰省のため部屋を空けなければいけませんが、当然、魚達の世話はできません。本水槽は成魚がタフな上に、自動 エサやり機や自動給水器があるので１週間程度は余裕なのですが、稚魚達はそうはいきません。やっと皆が赤ちゃんクラスに成長して２〜３日は平気でしょう が、１週間近くとなると体力的に厳しいでしょう。さらにコップ槽の少ない水量で水換えなしでは水質悪化で確実に死んでしまいます。やはりろ過システムの備 えが必須です。一番なのは本水槽に仕切りをして成魚達と隔離して入れるのが水質、水温共に確実です。昔買ったままのサテライト水槽やリフジウム水槽が使え ます。しかし最大の問題はエサやりです。赤ちゃんクマノミはまだ乾燥エサに慣れておらず、エサも大きすぎて食べきれません。赤ちゃん用のパウダーエサを使 うにしても投入できる専用餌やり機もなければ設置できるスペースもありません。今までは第○回生毎に水槽を分けていましたが、エサをやるとなれば１つにま とめた方が断然、効率的ですが、各回生を一度、混ぜてしまうと体色や柄が同じだけに識別かできなくなってしまうでしょう。この年末年始はクマノミ赤ちゃん の最大の危機、えび部屋水槽始まって以来の難問といっても過言ではありません。これについては１１月頃からああでもないこうでもないとずっと考えていたこ とですが、ついに対策の方向性を決めました。赤ちゃんクマノミ用の専用水槽を立ち上げます。早速ホームセンターにいって手頃なサイズの水槽を購入し水洗い した後に、今から海水を少しずつストックしておきます。稚魚達の海水は水質の変動を抑えるために、新しい海水ではなく、いつも稚魚達の生まれた本槽の水を 使っています。そしてろ過に欠かせないバクテリアの繁殖も必要です。バイコムバフィーを本水槽のサンプ槽に入れてバクテリアの付着を促すことにしました。


2019.12.8
　
赤ちゃんクマノミ達のコップ生活も味気ないだろうと、隠れ家を入れることにしました。前回のような浮き草だと間違って日干しになりかねないので、チョイス には吟味が必要です。ということでビーシュリンプ用のジャングルジムシェルターを入れてみました。最初は興味がなさそうにしていましたが、２〜３日もする と四角いジャングルジムの中を通り抜けたり、中で休んでいる様子。個体によって違いはありますが、思いの他活用されているようでよかったです。


2019.12.1
一度、立派に育った子供の姿を見てもらおうと、コップ水槽を本槽に浮かべて、『ムニ』を『ニノ』や『岡田くん』にご対面させて見ました。が、『ニノ』は全 く興味なし、『岡田くん』に至ってはチラ見すらせず水槽の奥に引っ込んでいます。『ムニ』の方は逆に夢中で本槽へいこうともがいていました。


2019.11.26
本水槽のスタポ、マメスナのポリプの開きが急に悪くなって全体の３割ぐらいしかありません。水質は特に悪くなる要因はないはずなので何かの突発要因かと調 べると、水温が１８度まで下がっていました。ヒーターの故障のようです。魚達はこの温度でもさほどダメージはない様子ですが、気づくのが遅れ部屋と同じ １２度ぐらいまで下がっていたら大変なことになっていたかもしれません。もともとヒーターの寿命はメーカーの弱気な保証設定で２年となっていましたが、こ のヒーターは立ち上げ当初からなので約４年間保った計算になります。すぐに予備のヒーターに交換し、スタポやマメスナは数日ポリプの開きが悪くなりました が、なんとか無事に難を逃れました。ヒーターの備蓄は大切です。


2019.11.25
第１０回生『ムニ』は体に厚みが出てきて、色艶ともに落ち着き感があります。動きもスローモーに体をくねらせるあたり、かなり貫禄が出てきました。第１１ 回生や第１２回生はまだ尻尾や体を小刻みに震わせて泳ぎ落ち着きがありません。たった１０日しか違いませんが、やはり『ムニ』は長男として他の赤ちゃんよ りも常に先頭に立っています。


2019.11.22

仕事から戻ると第１１回生『トキ』がまた水面に横向きに浮かんでジッとしています。死んでるように見えるので心臓 に良くありません。これまでのケアでわかってきたことは、とりあえず山のように食べさせてやるとエサの重さで浮力が下がるようで、体力もつくので浮かんで いても案外大丈夫ということです。とりあえす ブラインシュリンプを鱈腹食べさせます。上から見て『トキ』の横腹がパンパンなのがわかります。稚魚のエサはワムシにしろブラインシュリンプにしろ、少な すぎても多すぎでもダメといいますが、経験的には違って、できるだけたくさん食べさせるべきと思います。これまで成長半ばで落ちていった稚魚は、おそらく 必要なタイミングで必要な栄養素が摂取できなかったからで、それは食べ過ぎや水質を気にしてエサの量を調整したからではないかと思ったのでした。
翌朝、他の兄弟と槽底にいる 『トキ』を見て一安心したのでした。


2019.11.17
第１０回生７２日目、第１１回生６２日目、第１２回生４９日目。
８匹のクマノミ赤ちゃんとなり、ほぼ盤石状態に入ったと思います。そろそろ自立を考えなければいけません。このまま水質管理を毎日するのも不意の出張や残 業、連休の留守に健康や水質を維持することはやはり容易ではないため、年末前の本水槽のサテライト槽デビューも考えなければいけません。そこで今まで昼は 部屋の蛍光灯、夜は予備の水槽ライトで常時ライトアップしていたのを、本水槽同様に完全消灯を加えます。１２時就寝時のタイミングで水槽ライトを消灯する ようにしました。今の所、クマノミ赤ちゃんたちはパニックを起こすこともなく、問題ないようです。


2019.11.15
『ニノ』が１４回生以降、卵を産んでいません。やはり、寒くなって水温が落ちているのが原因だと思われます。ここのところ孵化ラッシュとケアで疲れていたので、ちょうどいいタイミングでした。水温設定は２５度設定で、もっと上げることも可能ですが、このまま様子をみることにします。


2019.11.12
第１０回生６７日目、第１１回性５７日目、第１２回生４６日目。
第１１回生『トキ』の沈まない奇病はその後も治ったり、発症したりを繰り返しています。日中は水面に浮かんで体力を温存しつつ、エサの時間は食欲の力も手 伝って、ぎこちないながらもなんとか潜ってエサを食べています。水中を苦もなく泳ぐ『ラオ』と『ケン』が不思議そうにしていますが、幸い誰もいじめないの で必要以上に弱っていないようです。今のところはエサと水温と水質を管理するしか対策がありません。


2019.11.10
第１１回生の最強トリオ『ラオ』『トキ』『ケン』は、命名して から急に体格に差がつき始めました。『ラオ』は他より二まわりほど大きく体高があり、一番小さい貧弱な『ケン』を時々いじめています。『ラオ』の鼻先を『ケ ン』がうろつこうものなら激しく追いかけ回します。ところが『トキ』には同じ状況でも優しく見守っています。その『トキ』は『ケン』より少し大きいものの、マ ズイことに病弱になってしまいました。体の浮力が大きいらしく、一生懸命潜ろうとしますが、自然に体が浮いてしまい、最後には、疲れ果てて水面にぐったり横た わってしまいます。激しい体力の消耗に加え、水面の冷たい空気に触れ続けては、ホシになることは明らかです。急いで、布団代わりに小さなキャップを逆さまに浮か べてその中に『トキ』を収容しますが、なかなか留まってはくれません。名は体を表すと言いますが、マズイ部分が似てしまいました。盤石だった第１１ 回生もこうなると脆いです。


2019.11.9
　
第１０回生６４日目、第１１回生５４日目、第１２回生４３日目。
第１２回生で初期体型ながらも、ガンバっていた稚魚２匹が落ちてしまいました。小さい体ながらもどこに入るのかと思うほどブラインシュリンプを食べていま したが、どうにも体が大きくならず、エネルギーもたまらなかったのかもしれません。前日の国内出張でエサを与えられなかったのも悪かったのかもしれませ ん。稚魚体型では命名しませんでしたが、今回特別に『チビ』と『ミニ』と非公式ながら命名することにします。これで第１２回生は残り４匹です。


2019.10.31　

第１０回生５３日目、第１１回生４３日目、第１２回生３２日目。
第 １２回生は３つの槽に分けられ２ケタ以上キープして安定していましたが、ここ数日で、どんどん数を減らし１ケタになっています。皆元気そうにブラインシュリンプを食べ ていま すが、成長の格差が大きく、特にどんなに大きくても２０日以上経ってもクマノミ模様の現れない初期体型の個体が落ちています。寒さなのかホルモンバランスなのか不明ですが、 この日も中堅の３匹が一度に落ちてしましました。これで第１２回生は残り６匹です。結局１１回生並に近づいているようです。


2019.10.27
第１１回生の最強４匹組の１匹『ジャキ』が急に体調を崩して落ちてしまいました。前日に体色が色褪せているのに気づきましたが、時すでに遅くエサを与えても興 味を示 さず水面を夢遊病のようにウロウロしています。対策を立てる間も無く翌日あっさり落ちてしまいました。何かの病気にかかったのかもしれません。いつも食欲旺 盛で４匹とも爆食いしていたと思っていたので気を抜いていました。やはり稚魚は油断できません。赤ちゃんになって落ちたのは初めて、いや、引越しして から魚が星になったのも初めてです。近所の小 さな公園の花壇に埋葬しました。


2019.10.25
　
第１０回生４９日目、第１１回生３９日目、第１２回生２８日目。
第１０回生『ムニ』は体のオレンジも濃くなっていよいよカクレクマノミに磨きがかかっています。なかなか成長せず、時々寝たきりになったりしてずいぶん心 配しましたが、今では一番トラブルなく順調に大きくなっています。１匹生活なのでエサを独占できることが大きいかもしれません。他の赤 ちゃんクマノミ達の食欲と成長のバランスが気になって、毎朝、冷凍ブラインシュリンプを追加で与える ことにしました。動き回る生ブラインシュリンプに比べて冷凍ブラインシュリンプは視認性が悪く食いが悪いので、食べ残しで水質の悪影響を考えると、おやつ 程度にしか与えていませんが、夕方の生ブラインシュリンプのつなぎで空腹を少しでも減らします。そのため夕方のメインディッシュの前の水換えは毎日行うこ とにしました。
第１２回生の大コップに暮らす４匹のうちの一番体の大きな赤ちゃんクマノミが、奇妙な行動をとるようになりました。エサを与えようとコップを持ち上げる と、さっきまで元気に泳いでいたのが急にコップの底で動かなくなります。驚いて気絶しているのか、外敵から身を守る死んだフリのようなものなのかわかりま せんが、しばらく様子を見ていると、徐々に元の状態に戻っていくようです。命名『フリ』。


2019.10.22
　
第１４回生が３日目にして全落ちしました。やはりエサが足りないためと 思われます。２５度以下になるとワムシの活性が極端に落ちて量も質も著しく低下し、また十分な稚魚の水温も保てない中、体力が保たなかったのでしょう。今 後はエサと稚魚の保温施設の増強が必要ですが、もう、なんだか水産試験場みたいな感じになりそうで、頭がイタイです。
第１１回生の四天王は時間差はあったもののそれぞれ立派に赤ちゃんクマノミに成長しました。不幸なアクシデントで１匹落ちたものの、ここまで水槽の底で体 調不審に喘ぐこともなく、いつも食欲旺盛で落ちる気がしません。伝説の最強の暗殺拳の伝承者達といったところです。ということで、その伝承者にあやかり命 名『ラオ』『トキ』『ケン』『ジャキ』としました。どれがどれかはわかりませんが、さしずめ先のアクシデントで落ちた子は『キム』ということになります。


2019.10.19
第１４回生が孵化しました。産卵から９日目で通常より２日遅れでした。水温が下がり卵の発育が遅くなったようです。水槽が藻で曇っていて、てっきり回 収しそこなったと思っていたのですが、『ニノ』が水面を叩く音でやっと気がつきました。急遽、４つの大コップにそれぞれ約５０匹近く回収し合計約２００ 匹。しかしこの寒さでワムシが激減していてプランクトンネットでこして見てもわずかしか集まらず、ワムシなのかゴミなのかわかりま せん。とりあえずストック全量のワムシを投入しました。また温水保温は４つのコップを温めるためのスペースがありません。１つは本槽のサンプ槽に浮かべ、残り３つは箱の中に 新聞紙をひいて保温します。せっかくなのでこの４槽でそれぞれ違う条件で飼ってみることにしました。１つは今まで通り、１つは人工エサの冷凍ワムシ、１つ は人工エサと生エサのハーフ、最後の一つは本槽と同じくタイマーで昼、夜の区別をつけ、夜は真っ暗にする条件です。これで今後の稚魚飼育に参考にしたいと思います。


2019.10.18
　　
第１０回生４２日目、第１１回生３２日目、第１２回生２１日目。
第１０回生『ムニ』のコップ水槽はずっと使ってきていてかなり藻がついてきました。また、いまだに３７５mLで、他の６００mLに比べて小さいの で、湯せん保温の水位を低く保っていて保温が十分とはいえません。そこで思い切って大きな大コップへ変更することにしました。環 境の変化は繊細な稚魚の大敵で、特に稚魚の移し替えが問題です。網で捕まえたりコップを傾けて流し移したり、嫌がって暴れまわると稚 魚にかなりのダメージが予想されます。そこで水をスポイトで大コップに移していき、水位を 減らして逃げ場を減らしたところで、小さなカップで捕獲。幸い逃げ回ったり、暴れたりすることもなく、驚いて自ら入ってくれました。
第１１回生の赤ちゃんクマノミは最終形態の尻ビレが黒くなる個体が現れました。
そんな中、第１２回生の３つの水槽のうち１つが残り１匹となってしまったので、別のコップに移すことにしました。これで第１２回生の水槽は丸ビンと大コップの２槽、合計１２匹となりました。
2019.10.16
 　
先 日からかなり冷え込んできました。夜は早くもジャージを重ねないと部屋でくつろげない状態で、朝方は外気が２０度をきる勢い。コップの稚魚水槽はモロに影 響を受けそうです。そこでバケツに水を張り、そこにサーモスタット付きヒーターを入れて２６度に温め、５つの稚魚のコップを浮かべました。少しギチギチで 効率が悪そうですが、幸 い使い捨てコップは薄いので温度の伝わりは抜群です。水質改善のため実験的にバイコムバフィーを投入しました。問題はワムシの方で、最近プランクトンネットで回収できるワムシが激減しています。増えすぎて酸欠で 落ちたというより、どうやら寒くなって増殖していないようです。今はブラインシュリンプが主食ですが、新たな稚魚を迎える時はかなり苦しくなりそうで す。そんな中、やはり第１３回生の生き残りが２匹落ちて、第１３回生は全落ちしました。


2019.10.14
　　
第 １１回生の四天王が夜、水面に仲良く並んで立ち泳ぎしています。そのまま右へ行ったり、左へ行ったりまるでシンク ロナイズドスイミングのよう。他の稚魚達も水面近くをせわしなく泳ぎ回っているようですが、これで案外眠っているのかもしれません。ライトを消せば同じ場 所でジッとして寝るかもしれませんが、生まれた時からライトを消さないようにして、常にエサにありつけるように気を使っていたので、急に消灯して体調を崩 さないか考えてしまいます。ただ、この水面をただ泳ぎまわる行為が眠っていることだとすると、このライトを夜として認識してくれているということなので、 案外真っ暗にしてもすぐに受けてれてくれるかもしれません。
2019.10.13
第１０回生３７日目。第１１回生２７日目。第１２回生１６日目。第１３回生６日目。
　　
第１０回生『ムニ』がまた槽の底で寝たきり状態に。持ち直したと思ったのに不安定な状態です。とりあえず絶対安静の睡眠療法を行いました。第１１回生 の４匹全ての頭にバンドができました。最初はだいぶ成長に差がありましたが成長が追いついて、今では個体差がなくなりました。無事クマノミ赤ちゃんの誕生です。こ ちらは体調不良とは無縁の赤ちゃん達です。１日１回大量に与えているブラインシュリンプがわずか５分でなくなってしまうほど。先に浮き草に捕まって 落ちた１匹が悔やまれます。
　　　
さらに第１２回生にも成長の早い個体の頭に筋が現れました。こちらももうすぐ赤ちゃんです。第１３回生はダメージを抱えたまま 精彩がなく残り３匹です。
2019.10.11
　
第１０回生３５日目、第１１回生２５日目、第１２回生１４日目、第１３回生４日目。
第１３回生の稚魚達は先のダメージで２２８匹が落ち、なんとか生き残った稚 魚達もあまり強くはないようで、朝夕でバタバタと２ケタ単位で落ち続け合計３４５匹が落ちました。３つあった水槽のうち２つを撤去。残りはわずか１３匹です。
第１０回生のただ１匹の生き残り、唯一無二で命名『ムニ』はその後も少食ながら回復した様子。稚魚だった頃見かけたように、お腹からずっとウンコが出てい るのかと思っていたら、それは尻ビレだとわかりました。赤ちゃんクマノミの最終形態は尻ビレが黒くなり、つまり、稚魚→白 い半透明→黒っぽい体色→ゼブラ模様→お腹に銀の丸→体に青、紫を帯びる→尾ひれが長くなる→黄色っぽくなる→頭頂に白い筋→頭に白い輪 （バンド）がかかる→（赤ちゃんクマノミ誕生）→胴体に白バンドがかかる→白バンドの縁に黒線が入る→尻ヒレが黒くなるが大体の成長過程のようです。
　　
一方、第１２回生は成長過程がちょうど黄色っぽくなったところで、体つきも最初の稚魚体型からはっきりと違いができています。２つのコップと１つの丸ビンの計３つの水槽で、合計２０匹いるので、かなりの豊作です。あとしばらくで赤ちゃんクマノミになるでしょうから、なかなかの充実ぶりです。
　　　　　　　

2019.10.10
　
『ニノ』が第１４回生の卵を産みました。『ニノ』も少し体のラインが崩れてきてやや歳老いているのかもしれません。栄養満点のエサとして導入したワ イルド・ゴジ「Wild Goji」でしたが、魚の活性、嗜好性を見てもそれほどよくはないようです。匂いがきついのでアピール度は高いですが、夢中というほどではなく、すぐ沈む ので見失って食べ残すし、『岡田くん』には食べにくいのか吐き出すほどです。消化も悪いのか糞はそのままの形で出てくることも多いようです。気に入ってい るのは『こぶーちゃん』ぐらいかもしれません。『こぶーちゃん』も最近体のラインが崩れてきているようで、口の右側がうまく閉じないようです。ひょっとし たら怪我なのかもしれませんが、幸い捕食は問題なく体調も良いようなので、『ニノ』の食べ残しで１粒２粒ワイルド・コジを食べられるようケアしています。
2019.10.9
　　
第 １３回生が孵化して２日目、最大の試練が訪れました。４回生を抱えて毎朝十分なケアができず、見た目チェックだけして仕事へ向かい、夕方帰ってみると、 赤ちゃんクマノミまで育っていた唯一の第１０回生がコップの底から動きません。それまでは飛び出しそうなほど絶えず水面を動き回っていたのが、明らかに異 なる反応です。そして元気の塊で不調とはまるで縁のなかった第１１回生が５匹が、どう数えても１匹足りません。そして大量の第１３回生を抱 えるケースはほぼ９割の稚魚が底に沈み死の海と化していました。まずは古株の第１０回生のケアから始めました。第１０回生は底で体を常にくねらせて 同じところを ウロウロしています。昨日から与えていたブラインシュリンプの幼生も食べていない様子。その日は初めて日中のエアコンを消していたので すが、日差しが強くて室温が上昇し体調を崩したかもしれません。部屋は熱がこもってはいませんが、とりあえず扇風機を当ててコップを冷やし、目一杯新鮮な水に交換しました。すると最 初は元気よく体を動かすもののやはり底から動こうとはせず、そのうち壁にもたれかかり、電池切れのように動きが途切れてはハッとして慌てて動き回るを繰り 返しま す。一か八か昔、ハマクマノミの稚魚『サム』が暑さにやられたの時の対策を試みました。付きっ切りでスポイトで優しく水を送り続ける荒業です。が、これは逆効果でした。しば らくは流れに逆らって体を元気よ く動かしていましたが、急に横になって動かなくなり激しくエラ呼吸を始めました。これはもうぼぼダメだろうと断念し、あらゆる刺激を避けるためコップを暗い影 に置いて、静かに見守ることにしました。次は消えた第１１回生ですが、ひょっとしてコップを飛び出したかと床周りを探してもおらず、本当に 蒸発したかと思われましたが、まさかと人口浮き草を水の中に押し付けて揺らしてみるとプラスチックのハスの花の隙間から変わり果てた稚魚が１匹ポロンと出 てきまし た。きっと浮き草が少し傾いたところに、無邪気に突っ込んで水面上のハス の花の中まで入り込んでしまったのでしょう。大罪を犯した浮き草は即ゴミ箱行きです。そして重症の第１３回生ですが、もはやどう手をつけていいのかわかり ま せん。落ちているもの、虫のように底を這いずるもの、横になって目をギロギロするものが隙間もないほど底にびっしりです。とりあえずスポイトで落ちた稚 魚を全て取り出しますが、生きている稚魚が混じり再選別。さらに息をふきかえすのもいて再々選別。ストレスMＡＸです。そこで新しい槽を２つ 立ち上げ、元気に泳いでいるものと、その他の稚魚に分けました。底にいる稚魚は大きめ の浅い丸ケースにとって、再選別、再々選別もそこですることにして、最初のケースは撤廃することにしました。約１００匹以上が落ちて、さらに倍以上の稚魚 が寝 たきり状態です。親に栄養を与えたのはよかったですが、ケアできないほどの卵の数になったのは失敗でした。
翌朝見ると、意外にも第１０回生が復活し元気に水面を泳いでいました。ブランシュリンプも全部平らげた様子。唯一の赤ちゃんクマノミが持ち直してホッとしました。


2019.10.7
　
第 １３回生が孵化しました。予定通りの７日後です。７時３０分消灯してしばらくすると、水面を激しく叩く音。見に行くとやはり『ニノ』が水面を尻尾で叩い ていました。そして稚魚が数匹泳いでいるのを確認しました。『ニノ』は孵化前の卵とその上の水面を行ったり来たりしながら時々水面を叩いてい ましす。水面に映る自分の姿を攻撃するでもなく、生まれた稚魚を襲っているでもなく、なぜそんな行動をしているのかわかりません。興奮している感じです が、卵に孵化の合図を送っているのか、ひょっとして稚魚を保護して欲しくて合図を送っているのでしょうか？とにかく、飛び散った水で本槽の上にあるライト やカバーが 海水でビショビショです。すぐに循環ポンプを止めて、その間、ケースを用意。水を半分ほど張ってたっぷりと強化ワムシを入れます。今回は早めの８時３０分 頃から回収を開始。水面に光を当ててみるとどんどん稚魚が浮かんできて出るわ出るわ。軽く３００匹を超える数です。もはやうれしい悲鳴というより、ただの 悲鳴でした。５００匹はいるでしょうか、ケースは未だかつてないほど 稚魚で埋め尽くされています。多分『ニノ』の栄養状態がピークになってたくさん卵を産んだのと早めの回収が良かったのでしょうが、これはいくらなんでも多 すぎました。しかし、本槽にいても生き残る確率がない以上、回収できる稚魚は回収しないわけにもいきません。さらに使い捨てコップ大で残りの稚魚を回収し ます。さっきはおとなしくライトに集まっていた稚魚も、時間が経つと知恵がつくのかなかなか素直に捕まってくれませんでした。それでも５０匹近く収容し、 ほぼ９割 ぐらいの稚魚は回収できました。小さなケースの中を５００匹近くの稚魚が一斉に暴れまわっている姿は圧巻です。そして第１０回生、第 １１回生、第１２回生の水槽と合わせて水槽ラッシュです。
回収が始まると『ニノ』はおとなしくなって、その晩、水面を叩くことはありませんでした。
2019.10.6
　　
第１１回生の５匹のうち、頭にバンド模様のできた赤ちゃんクマノミが一回り小さな稚魚をおいかけ回していました。狭いコップの中なのが問題なのかもしれませ ん。今の所しつこくないのでそれほど問題はありませんが、逃げ場がないので激しくなる前に隠れ家になるアイテムとしてメダカの産卵用の人工浮き草を浮かべてみるこ とにしました。プラスチック製のハスの花が水面に浮かび水中は根のような細い糸が広がって目隠しになるかと思います。投入すると早速稚魚たちが珍しそうに寄ってき てハスの縁を突いたりしています。あっという間にイジメもなくなりました。結果オーライですが、ただ浮き草が壁に引き寄せられ根が張り付いてしまうので目隠しにはならないようです。


2019.10.5
第１０回生２９日目、第１１回生１９日目、第１２回生８日目。

第１０回生はついに生誕１ヶ月を迎えようとしています。まだ体も小さ く、クマノミバンドはあやふやで、人工餌も食べられず、まだ当面は生き餌のブラインシュリンプが必要で手がかかりますが、この子に引っ張られてなんとかこ こまでたどり着きました。とても濃密な１ヶ月でした。
　　　
第１１回生の５匹のうち２匹の頭にバンドが現れました。第１０回生の時よりかなり早いタイミングです。残り３匹も頭の上にそれらしい模様が出ています。思 えば第１１回生はケースから大コップに変えてから大崩れすることなく安定していて、稚魚も食欲旺盛で底に横たわることなく元気に泳ぎ回っています。 個体による成長の差はかなりありましたが、それでも、落ちこぼれることなく同じような大きさにまで成長できたことはかなりの進歩です
　　
一方、第１２回生は落ちる割合も減って安定期に入り、稚魚初期段階のゼブラ模様を卒業しました。少しづつブラインシュリンプも食べるようになっているようです。こちらは前の経験が生かされてかなりの生存率になっており、今後が楽しみです。


2019.10.3
　　　　
第１０回生２７日目、第１１回生１７日目、第１２回生６日目。
第 １０回生が１匹、第１１回生が５匹、第１２回生が６９匹で、魚水槽は合計５槽、ワムシ培養槽が３槽、ワムシ強化槽が１槽、ブラインシュリンプ槽が１槽。 かなりのごちゃごちゃしてきました。３７５mLのコップから２Lのタンクまで比較的小さいからいいものの、６畳の寝室で夜を共にするのはかなり圧迫です。 そんな中、第１１回生も差はあるものの成長の早い個体はかなり体が太くしっかりしてきました。１０回生より成長が早く感じますが、やはりエサの食いつきの 違いでしょうか。ブラインシュリンプの供給が追いつくか心配です。

2019.10.1
　　
第１０回生２５日目、第１１回生１５日目、第１２回生４日目。
第１０回生にクマノミらしいバンドが入りました。それまでは頭頂部だけわかる程度でしたが、ようやくハチマキのようなはっきりしたバンド模様がわかる ようになりました。これで稚魚からクマノミ赤ちゃんに成長したといっていいでしょう。しかしまだお腹の方はうっすら内臓が透けるほど透明でてバンド模様の気配はあり ません。第１１回生の稚魚６匹は１匹の様子がおかしく、ずっと寝たきり。いよいよダメのようです。餌を切らしたのが悪かったのか もしれません。第１２回生は３つの槽とも大崩れはなく順調です。


2019.9.30
　　
『ニノ』が第１３回生の卵を産みました。
第１０回生２４日目。第１１回生１４日目。第１２回生３日目。今日は落ちるものもおらず平和な１日です。第１０回生は黄色もはっきりしてきて、第１１回生 の６匹の中には体がしっかり魚らしくなっているものも出ています。それにしてもこれだけの数を支えるのはエサの調達が大変です。毎日クロレラを与えてワム シを増やしますが、毎日与えているとだんだん減ってきて追いつかなくなってしまいます。ブラインシュリンプも与えていますが、２、３日経つと大きく育ち稚 魚には少し大きすぎるかもしれません。


2019.9.28
　　
稚魚の飼育には、いつでもワムシやブラインシュリンプが見え食べれるよ うに、昼は部屋の蛍光灯、夜は水槽用ライトで２４時間水槽内を明るくしていますが、自然の摂理上正しくないような気もしています。そこで第１２回生の３つ の槽のうち、２つを箱の中に収めて夜は光が底に届きずらくしてみました。上の方は光があたるので稚魚の好みで上下に分かれるでしょう。今のところは稚魚の 集光性で夜は９割がた上に集まっています。朝はライトを消すと皆一斉に窓の太陽の光に移動します。稚魚のうちはあまり関係ないのかもしれません。
2019.9.27
　　
第１２回生が孵化しました。どうも卵が孵化すると『ニノ』が水面を叩く習性があるようです。それまで稚魚を回収するときに本槽のフタやライトがびしょ 濡れになっていることが何度かあって不思議には思っていましたが。今回のことでそれが孵化のタイミングで『ニノ』が犯人であることがはっきりしました。ポンプを止めた水面が鏡となって、そこに映った自分の姿を別のクマノミと勘違いしているので しょうか。ビショビショのフタをケアするのは結構ストレスです。今回は最初からスポイトを使って、２つの大コップと１つの丸ビンに稚魚を強制回収します。更にワムシの先入れ水槽、後入れ水槽を作り生存率に違いがあるか確認します。そ の中で珍しい稚魚を見つけました。水面に丸太のように浮かんでジッとしている数匹の稚魚がいます。元気に動き回る他の稚魚がぶつかってきても全く未反応で す。最初、本槽で見たときは、かなり弱っているのかと思っていましたが、実は時々理性のある動きもしているようで、極力エネルギーの消費を抑えるのがスタ イルのようです。こうやって海流に乗って新天地にいく個性なのかもしれません。
第１０回生の稚魚は第１２回生に比べると見違えるほど大きく育ちました が、ここにきて異常な動きをするようになりました。それまで知性のある動きだったのが、水面すれすれを猛スピードで右往左往したり、口を水面につけて立ち 泳ぎを一晩中続けています。思春期でしょうか。

2019.9.25
　
第 １０回生１９日目、第１１回生９日目。第１０回生がかなり成長し色づいてきました。まだ外側や尾ヒレや皮は透明な部分が多く内臓が透けて見えますが、中心 部あたりがはっきり黄色くなっています。エサは未だワム シとブラインシュリンプはハーフハーフで与えています。第１０回生はまだブラインシュリンプの捕食がヘタクソで、ジッと見つめて後ろをついていくものの、 気後れして諦めたり、タメを作り意を決して飛びきますが成功率は３割程度です。翌日見ると昨日与えたブラインシュリンプはまだ残っていますが、 ワムシは無くなっているようで、ワムシの方がまだ主食なのかもしれません。稚魚の成 長の変化は、孵化したて→白い半透明→黒っぽい体色→ゼブラ模様→お腹に銀の丸→体に青、紫を帯びる→尾ひれが長くなる→黄色っぽくなるといった順番です。まだ２週間しか経っていませんが、毎日毎日、一日千秋の思いで す。


2019.9.22
　　
第１０回生１６日目。ようやく稚魚の黒っぽい体色が薄まり、わずかに黄 色に色づいています。お腹が赤っぽいのはブラインシュリンプでパンパンだからでしょう。体もクマノミに近づいてきているのが目に見えてわかるよう になりました。クマノミ特有の白いバンドはあとどれぐらいで出てくるでしょうか。


2019.9.21
　
第１１回後期生が４日目で全落ちしました。残るは第１０回生１匹と第１１回（前期）生の７匹のみとなりました
最近、気がつくと『マメスナ詰め合わせ』の１勢力のスタポがすごい勢いで増殖しています。昔は全体の２割まで落ち込んでいたのが、今では８割をスタポが占 めて完全にマメスナの勢力を抑え込んでいます。これまで全然共肉が広がらなかったのに、今は明らかんいマメスナのポリプを呑み込んでいます。これもスタポ の天敵である藻が抑制されているためで、『お玉』の仕事（食欲）の賜物です。

2019.9.20
　　
ニノが第１２回生の卵を産みました。
第１０回生１４日目、第１１回前期生４日目、第１１回後期生３日目。
第 １０回生が８９匹中最後の１匹となって頑張っています。ワムシと一緒に徐々に与えていたブラインシュリンプの幼生も少しずつ食べるようになっています。第 １１回生は前期生がケースから大コップに移したものは落ち着いてきましたが、最初からコップに移していた１８匹が徐々に全滅。後期生も２８匹中残り１匹で す。
ここのところスベスベサンゴヤドカリ『お玉』の活発な姿が見られていません。岩陰に隠れていたり、見つけても殻の中に閉じこもっていて、最近は産卵と育児 で気が立っている『ニノ』や『岡田くん』に、サンゴ台の上にある『マメスナ詰め合わせ』のところにいくのを妨害されて、落とされたりしているので、元気が ないのもわかりますが、脱皮もここのところ見かけていないし、ひょっとしたら貝殻が窮屈になってきているのかもしれません。貝殻に体をうまく丸めています が、実際体を伸ばすと引 くほどデカイ『お玉』です。そろそろ限界なのかもしれません。そこで通販でオカヤドカリの貝殻を調達。丁寧に１つ１つフィルムに巻かれ、大きさの異なる３ つの貝殻のうち、中ぐらいの貝殻を 消灯前に入れて、一晩待ってみると、翌朝、あっさり見つけて引越ししていました。これで２回目ですが、今までこんなに簡単に引っ越しするヤドカリを見た ことがありません。少し横に大きくなった貝殻を引きずって、少し元気になった『お玉』でした。

2019.9.18
　　
第１０回生１２日目。第１１回前期生２日目。第１１回後期生１日目。ハエトリグモは相変わらず稚魚に寄り添っています。もし稚魚をエサとして捉えているのなら、 ３日間もおあずけ状態に耐えられないはずで、とすれば、やはり自分と同じようにただ魚好きなのかもしれません。その夕方、1.2リットルの四角のケースの第１１回生の稚魚 が合計２５匹ほどバタバタと倒れてしまいました。そこで残った稚魚を３７５mlのもう１サイズ大きい６００mlの特大コップに移しました。その対応に焦っ て他の稚魚の対応が雑だったのか、小さいながらも頑張っていた第１０回生のモニター組の最後の１匹の体調を崩してしまいました。力なく底に横たわり、体勢を 立て直そうともしません。翌日残念ながら落ちてしまいました。その日、残りの第１０回生も２匹が落ちて、ついに第１０回生は１匹だけになっていまいました。


2019.9.17
　　
第１１回生の残りの卵が孵化しました。回収できた数は少なくなんとか３０匹ほどです。使い捨てコップ飼育が好調なことから、１００円ショップで買ったプラスチック製の寸胴の丸ビン に回収しました。第１０回生と合わせると大小５つの水槽になり壮観です。ハエトリグモは相変わらず第１０回生の２つコップを行ったり来たりしなが ら稚魚を眺めています。決してコップの内側にまわろうとはしないので、稚魚を食べ物ではなく、ただ鑑賞しているのかもしれません。


2019.9.16
　　
第１０回生１０日目。この３連休は家の都合で丸１日以上空けていましたが、コップの稚魚たちは意外なほど元気でした。胸をなでおろし て稚魚にたっぷりワムシを与えてるとコップに大きな異 物が入っています。急いでスポイトで取り除こうとすると、いや、コップの湾曲がレンズになって大きく見えていただけで、小さなハエトリグモがコップの側面にくっついていたのでした。クモ のフォルムに一瞬ギクッとしましたが、手足の短く、ずんぐりしているハエトリグモは唯一気を許せるクモなのでした。それがどこからきたのか５ｍｍぐ らいの幼さの残る 赤ちゃんグモで、コップの側面をウロウロ動き回っています。どうやら透明なコップの中の自分より小さな稚魚を捕まえようとして、追いかけたり、待ち伏せしたりしているようで す。稚魚は全く気にも止めず、それをクモが飽きもせず何時間もロックオンしているのでした。
その夜、第１１回生の孵化が始まりました。ケースに４０匹程度と、今度は本格的にコップに２０匹程度確保します。そしてなぜか、この１１回生はこの晩に全て孵化せずに、翌朝、まだ１／３ぐらいの卵が残っていました。


2019.9.14
　　
第１０回生８日目。ケースの稚魚はついに残り５匹になってしまいました。コップは死亡フラグから復活していた稚魚がついに力尽きましたが２匹健在です。コップの方が活きがいいので、思 い切ってケースの稚魚を新しいコップに移すことにしました。残った５匹はケースの中でもいつも水中を泳ぎまわり知性のある動きをする優等生です。コップの２匹はもともと体が他より一回り小さく弱々しいもののしぶとく生き残った愛着のある稚魚です。どちら もなんとかこのまま保って欲しいものです。


2019.9.11
　　
第１０回生５日目。ケースの稚魚たちは毎日落ちが続き６０匹が減り、ついに残り１６匹となりました。それに比べてモニター用のコップの方は３匹がまだ健在 です。しかもケースの稚魚より粋がよくて、何より底に横になった稚魚が死亡フラグにならず、また元気に泳いでいたりしています。明らかにコップの方が稚魚に向いているようです。ケースと何が 違うかというと、大きさの違い、円形と四角の形の違い、材質の違い、透明度の違い、エアーの違いですが、いったい何が影響しているのかは もっと時間をかけて検証していく必要があるようです。


2019.9.10
　
ニノが第１１回生の卵を産みました。


2019.9.8
　　
第１０回生２日目、夕方見るとケースの中の稚魚たちが８割がた、槽の底で横になっています。水面や水中を泳いでいる稚魚は２割ぐらいで、底でじっとしてい たり、モゾモゾと這っていたり、横に体を倒していたりと精彩がありません。ただ、振動には敏感でスポイトがケースに軽く当たると皆ビクッと飛び起きま すが、またすぐに同じ状態に戻ります。辛うじて落ちている稚魚はいませんが、２日目にしてすでに黄色信号です。ところがコップで飼っているモニター４匹は 元気に水中を動き回っています。ケースよりコップの方がシャンとしているのは、ただの偶然でしょうか。翌朝、やはりケースで は２３匹が落ちていました。コップは１匹落ちて３匹となっていました。

2019.9.7
　　
第１０回生１日目。昨日、稚魚達はクーラーの効いた寝室に運び、一晩中部屋の電気をつけておきまし た。ずっと元気に泳ぎ回っ ていて朝になって確認すると約１００匹ほどいるケースでは５匹落ちていました。一ケタで済んだのは順調な滑り出しというところでしょう。そして気になるモニ ター稚魚ですが、スポイトで強引に回収し、エアレーションもないにもかかわらず１匹も落ちていませんでした。意外な結果です。朝、ワムシを追 加して仕事に行き、帰ってきてみると、ケースで２匹、モニターで１匹落ちていました。１日で二桁いかなかったのは上々です。「Wild Goji」を与える前の卵なので母体の滋養の効果ではなく、前ワムシ投入の効果かもしれません。


2019.9.6
　　
第１０回目の卵が孵化しました。９時ごろ薄明かりで孵化を確認すると一旦ポンプを止め、１０時ごろまで待っ てあらためてライトで水 面を照しました。豊作のようです。今回は少しでも早く稚魚がワムシを食べられるようにケースの中にあらかじめワムシを投入しておきます。そこに ライトの光に集まってきた稚魚をすくっては入れすくっては入れ１時間、約１００匹ほど回収した後で、ふと思い立って稚魚を５匹ほど隔離する ことにしまし た。エサの量や照明の強さなどの条件を見るためのいわばモニターです。透明な使い捨てコップ（375cc）に本槽に残ったまばらですくいきれない稚魚をス ポイトで強引に５匹捕まえます。コップが小さいのでエアレーションできません。1.2リットルのケースに比べて使い捨てコップはより稚魚やワムシの状態 がよくわかります。狭い容器の中でどれぐらい生きてられるかわかりませんが、ケースの１００匹の運命のため布石となってもらいます。


2019.9.1
　
資格試験の帰り、ちょうど試験会場の近くにあった数少ない大型ペットショップに立ち寄りました。目的は丈夫な卵を生んでもらうための親魚用のエサの調達です。 前から母親『ニノ』の背中が蛍光灯焼けで黒くなり色揚げが悪いと思っていましたが、最近は産卵続きで全身色あせてい るように思え、『ニノ』自身は食欲旺盛で元気に見えますが、実は栄養が足りていないのかもと気になっていました。冷凍餌は帰る途中で溶けてしまうので、持ち のいい乾燥餌で栄養価の高いものとしてはトップクラス（の値段）のオーガニックフィッシュフード「Wild Goji」にしました。ラベルには「免疫力を高め健全な育成と色彩を実現」とあります。ドイツ製でヨーロッパの厳しい品質規格をクリアした天然素材 １００％エサだそうでクコの実が入っているようですが、成分表を見る限りは他の餌とあまり変わり映えしません。後日与えてみると、大きめの顆粒で沈降性の エサです。『ニノ』『岡田くん』はやや戸惑い気味、『こぶーちゃん』はかなり気に入ったらしく、水面近くまで「Wild Goji」を取りにくるほどです。これで丈夫な稚魚が生まれるでしょうか。

2019.8.31
稚魚４日目の朝、残りの２匹も落ちていました。生ワムシを導入しましたが少し期待はずれです。もう一度飼育プランを練り直す必要があるようです。

2019.8.30

稚魚３日目の朝、８匹は生きていましたが、皆、ケースの底で体を横たえています。振動や刺激を与えると慌てて泳ぎますがまたし ばらくすると底でじっとしています。稚魚は体に対して目のバランスが大きいので横たわると目がやたらと目立ちますが、中には目をしきりと動かしているのか ギロギロと光っているのがいます。これは体を動かす体力のない赤信号状態で半日で落ちてしまう傾向がです。夕方、やはり６匹が落ちていて、残り２匹も 息も絶え絶えの状態でした。
そんな中、ニノが１０回目の卵を産みました。

2019.8.29

稚魚２日目の朝、さらに５匹落ちて、残り１６匹です。１日は保つようになりましたが、じっとしているものが多く精彩がありません。生ワムシにしても思った ほど生存率が高くないようです。ワムシが問題ないとすれば、蛍光ランプの光が強くて稚魚が弱ったのか？、もともと親の栄養不足で稚魚の生命力が低下している のかもしれません。そして、夕方、さらに８匹が落ちていて、残り８匹になってしまいました。

2019.8.28
　
朝起きてケースをみると、稚魚が２０匹ほど落ちていました。皆、昨日ほど活発に動き回っておらず、ケースの角に集 まっています。朝一でまたワムシを入れ て仕事にいき、夕方帰ってきてみると、さらに１９匹が落ちていました。残りは２０匹程度、元気なものが残ったという感じです。思ったよりワムシの効果がな いようですが、そもそも５０匹程度しか回収できなかったので減りも早く感じるのかもしれません。残った稚魚はしっかり意思を持って泳いでいる元気な子たち なので、ここから持ち直してくれることを期待します。ワムシをいつでも強化できるように使い捨てコップにストック槽からワムシをとりわけ、スペシャル栄養 強化剤を溶かした水を与えてワムシを肥えさせたところで与えるようにしまし た。


2019.8.27
　　
９回目の卵が孵化しました。今度は生ワムシ万全です。光でおびき寄せ、小さいコップで稚魚をすくい、小型のケースに 回収していきますが、こんな時に限って 稚魚の数が少なく、２２時頃から初めて１時間以上粘りましたが５０匹程度しか回収できませんでした。孵化している数が少ないようです。回収後にプランクト ンネットで培養しているタンクからワムシをたっぷり濾し取り、稚魚のいるケースにワムシだけを入れます。稚魚にワムシが見えるように明るくする必要があり ますが、水槽部屋で電気をつけると親魚が眠れないので、エアコンの効いた隣の寝室に運び、予備の水槽用の蛍光ランプをつけました。寝室とあって間違ってケース を蹴飛ばさないないようにバケツの中にケースを入れます。細かい粒々のワムシの浮いた水中を稚魚たちは元気いっぱいせわしなく泳ぎ回っています。どれぐらい寿命を伸ばせるか楽しみです。

2019.8.25
　
１週間経過し、ワムシの培養は順調です。毎日、スポイトでコップにあけてワムシの増え具合を見ていますが、日に日に細かい粒々のワムシが確実に増えていく のがわかります。ワムシの餌はクロレラという植物プランクトンで、特にワムシの培養餌として は淡水産クロレラを濃縮した液体が一般的で、この濃縮クロレラは濃度が高いので直接入れると重くて槽の底に沈殿し水槽全体に広がりにくいので、ついや りすぎて栄養過多になっていましたが、今回は、コップに濃縮生クロレラを数滴落とし、汽水を入れて スポイトでよくかき混ぜてから水槽に入れるようにしています。濃縮クロレラは生モノなので冷蔵保管で１ヶ月保管が必要ですが、こやつの入ったボトルのフタ を開けると強烈なウンコの匂いがします。こんなモノを食材と一緒の冷蔵庫に保管したくありませんが、梱包材でぐるぐるにして我慢しています。

2019.8.20
ニノが９回目の卵を産みました。

2019.8.18

夏休み明け、８回目の卵がなくなっていました。留守にしていた間に孵化してしまったようです。当然、ケアなしなので全滅です。そして、休み明けに通販で手 配していた稚魚の生餌のワムシ、ワムシの餌のクロレラ、スペシャル栄養強化剤が到着。ワムシを落とさないようにしっかりケアしていきます。１００円ショッ プで麦茶を入れる２Lボトルと調味料を入れる１L程度の容器を２つ買ってきて、ワムシを３：１：１の割合で分け、比重１．０１９の薄めの海水（汽水）を 作ってワムシを薄めます。エアーポンプに三又の分岐をつけてブクブクを３つつけてそれぞれの槽に入れ、泡立たない程度の軽いエアレーションをします。普通 は２つの水槽で１つはストック、１つは培養ですが、今回はリスク分散のため３つにし、全て培養＆ストック槽にしました。これで、餌のクロレラを与えながら ワムシを増やし、適当に間引いて絶えず適度な量にする作戦です。


2019.8.12
　
産卵から３日目が経ち、卵に目ができています。卵を産んで一段落したこのあたりで『ニノ』の食欲が爆発します。なるべくエサを追加で与えていますが、水面 から飛び出そうにしてエサを要求し、おかわりが止まりません。あまり食べ過ぎてお腹を壊さないか心配になってきます。それだけ卵を作る栄養と卵を産むエネ ルギーが必要なことがわかります。これは、エサの方ももっと栄養価の高いものを考えないと、生まれた後も丈夫な赤ちゃんができないかもしれません。夏休み 明けに生ワムシも手配していますが、今回は間に合わないでしょう。

2019.8.10
　　　
ライブロックのシオグサの密生地の隙間に３ｍｍほどのアリのような未確認生物を発見しました。白い体、６本足、四角い頭の先に２本の長い触角。きっとヨコ エビのような甲殻類と思われますが、このタイプは今まで見たことがなく、一体どこに隠れ住んで繁殖していたのでしょうか。腹を空かせた魚達のうろつく中 で、のんびりシオグサの間を散歩している風でした。
マメスナのサンゴ台はサンゴ岩のポリプ密度が最大限に達ました。マメスナ赤はすでにサンゴ岩からサンゴ台に勢力を拡大していましたが、岩にわずかに残って いた隙間にも、ポリプが密集しポリプ同士が押し合いへし合いで圧迫しあっています。マメスナに飲み込まれそうだったスターポリプも押し返して場所を広げて いて、スターポリプが密集して黄緑の鮮やかなポリプをたなびかせています。夜はブルーライトに蛍光色に輝いて目の保養にしています。


2019.8.9

『ニノ』が８回目の卵を産卵しました。これから夏休みが始まるところにモロかぶりです。


2019.8.8
朝きて確認すると、やはり全滅していました。水槽の中はブラインシュリンプの幼生が元気に泳ぎ回っているだけでした。 魔の三日間といわれるだけあって簡単に乗り切ることは難しいようです。ただ、これまで一晩持たなかったのが冷凍ワムシの入れすぎなのか、生ワムシの効力なのか 確認し、少なくとも生ワムシを培養していく必要がありそうです。

2019.8.7
　　
朝、落ちた稚魚は５〜６匹程度しかいません。これまで一晩もたなかったことを考えると、かなりの進歩です。夏休みをこの まま稚魚の世話で過ごすことになるかもしれません。生ワムシがいないのが不安ですが、今日の夜にはブラインシュリンプが湧いているので、それまでの足しに と、また水換えと冷凍ワムシを投入して出勤。その夜、水槽をみるとこれまでと様子がかなり違うことに気がつきました。クロレラの残骸と混じってはっきりわ かりませんがだいぶ落ちているようです。水面にいるのは３０匹、底の方に這っているのが４０匹ぐらいでしょうか。生きているのか死んでいるのかがわかりに くく、死んでいる稚魚をスポイトで吸い取ろうとして、生きてる稚魚を何匹も吸ってしまいました。底に寝そべる稚魚が多いとは思っていましたが、全体に弱っ ているようです。体を横にして目をギラギラ動かしていて他の稚魚がぶつかってくると慌てて泳ぐものや、ふっと泳いではゆっくり沈んでいくものなど、やは りエサ不足が祟っているのか、あるいはここのところの猛暑で部屋の温度が低すぎるのかもしれません。頼みのブラインシュリンプは水面に浮いた卵の残骸とエ アーでよくわかりませんが、ケースに光を当ててみると途端にウヨウヨ引くほど集まってきました。それをスポイドで吸い取って、ネットで漉して稚魚水槽へ投 入。みるみる水槽の中はブラインシュリンプの幼生で溢れます。幼生はかろうじて目で動いているのがわかる程度の細かさ。しかしこれでも稚魚の口には大きす ぎるようです。体の大きそうな元気な稚魚もいますが、食べている様子は見えません。それでも生きた幼生をオトリ代わりにして、冷凍ワムシも追加しておきま した。夜更けに見てみると、体の大きく黒くなっていた稚魚が全部落ちていて、体の小さな白っぽい稚魚が二匹泳いでいるだけでした。

2019.8.6
　
一匹、二匹動かないものもいますが、ほぼ全２００匹（推定）無事です。昨晩と変わらず皆元気で感動です。やはり生ワム シが効いたのでしょうか、それとも冷凍ワムシを抑えたからでしょうか。コップ１杯分の水換えをして、残った培養中の生ワムシを全て投入することにします。 ここで生ワムシをケチるわけにはいきません。さらに冷凍ワムシを１０滴ほど与えて、仕事へ出勤。夕方戻ってくると、 やはりほとんど２００匹全員が生き残っていました。新記録です。やはり生ワムシの影響なのでしょうか。しかし、もうワムシはありません。朝、冷凍ワムシを 多めに投入したことで水が白くなってきているので、水換えを多めにし、また冷凍ワムシを５滴ほど入れました。生き餌がなくて大丈夫なのか不安なので、まだ 早いですがブラインシュリンプの乾燥卵を孵化させて幼生を与えてみることにしました。稚魚は早ければ４〜５日目ほどでブライン シュリンプの幼生を食べるようになるそうですが、例外的にブラインシュリンプだけで育てた例もあるようで、ひょっとしたら幼生の中にも稚魚の口に会うほど 小さい幼生がいるかもしれません。早速、薄い海水にエアーをかけて、ブラインシュリンプ・エッグを入れておきました。２４時間で孵化するはずです。


2019.8.5
　　
予想通り第７回生が孵化しました。夜９時から稚魚を２００匹ほど確保。十分確保したところで、まだ袋パックのままの生ワムシを すべてネットで濾し取って稚魚水槽に投入します。はっきりいって生ワムシがいるのかどうかもわかりません。袋の中でそこに沈殿固化してしまったワムシ用のエ サのクロレラも混ざってしまい、水槽の中がゴミゴミしてしまいましたが、稚魚は気にせず元気に泳いでいます。稚魚もワムシも小さすぎて食べているのかどうかもわかりません。作戦としては少量しかいない生ワムシを稚 魚が食べ始め食気が出てきたところで冷凍ワムシを投入して一緒に食べてもらうシナリオです。３０分ほどしてから、時間差で冷凍ワムシの ブロックを１００mLの海水に十分溶かして、５滴ほど投入すしました。さらに水槽の下に敷いた白い紙は反射してストレスになるかもと新聞紙に変 え、強い光はよくないかと蛍光灯も少しずらしてつけることにしました。多くの稚魚は光の方へ集まりながらも、弱る様子もなく元気にしています。勝負の翌朝、水槽をみると、稚魚達は昨日の状態と全くそのままの状態でいました。


2019.8.3
　
ど うやら袋の中の生ワムシが２〜３日で落ちていくようです、最初に見た頃よりも白い霞がなくなりワムシの数が減って水の透明度が上がっ ているように思えます。栄養不足か酸欠か、パッキングの際にメーカー側も袋の中に酸素やエサを注入しているはずですが、日持ちしないと注意書されている通 りのようです。 このままただ指を加えている訳もいかないので、一か八か生ワムシの延命と培養を開始することにしました。適当な入れ物に薄めの海水を作り、稚魚 用のエアーポンプとブクブクで酸素と撹拌を行います。そこに生ワムシの袋を２〜３個投入しました。ワムシのエサはありませんが、ダメ元で前に買ったイソギ ンチャク用のマリンデラックスを入れてみることにします。これで増殖とは行かないまでも死なないで残ってくれればめっけもんです。


2019.7.29
　
『ニノ』が間の悪い７回目の卵を生みました。孵化は１週間後、どうすることもできずとってある生ワムシですが、それ まではさすがに保たないでしょう。かといって捨てるのも忍びないので、なんとか生ワムシが１週間生き延びることを願うしかありません。エアコンのついた涼 しい部屋で小分けされた袋のまま、梱包されてきた発泡スチロール箱に入れて保管することにします。


2019.7.28

記録的な大雨の中、宅急便で生ワムシが到着しました。が、時すでに遅し。小分けされた小さなビニール袋にカスミのように白いものが漂っていますが、これが 生きたワムシです。あまりに小さいのでいつも培養しているのか全滅しているのかよくわかりませんでした。今回は稚魚に与える機会はありませんでした が、次回はきっちりタイミングを測って入手したいと思います。


2019.7.26

第６回生の卵の目玉が大きくなり、ギラギラ光っています。『岡田くん』に加えて『ニノ』までがやたらと卵のお世話を始めました。ひょっとしたら孵化の兆候 か もしれません。そうすると今晩が孵化くさいです。まだ７日しか経っていないのに早すぎます。生ワムシが届いていない中、孵化しても仕方がないので、なんとか孵化のタイミングをずらそうと、夜、部屋の中 をわざと明るくしておきました。水槽のライトが消えも明るい部屋で９時、１０時、孵化は始まっていません。深夜０時、２時、再度チェックしましたが 孵化はしていないので、これで今晩はもうないだろうと部屋を消灯して眠りましたが、朝起きてみると卵が綺麗になくなっています。水槽に稚魚の姿はどこにも ありません。あのあと暗くなったので一斉に孵化したのか、もう孵化できないと知って親が食べてしまったのか、孵化のタイミングを調整できると思っていまし たが 甘かったようです。今までの実績から孵化は生まれて１０日ぐらいと思っていましたが、水温が高くなると７日ぐらいで孵化するようです。せっかく手配し た生ワム シが思いっきりカラ振りに終わりました。生ワムシは生き物なのでそのまま保存もできず、培養道具もエサもないのでどうすることもできません。生エサの一番悪いところが出てしまいました。


2019.7.24
生ワムシを通販で注文しました。配達指定可能日をみると最短で７／２８とのことで、ちょうど孵化予定日ギリギリです。注文先は昔よく使っていた日海セン ターで、最近は生ワムシお試しセットというのがあり、小分けにされた生ワムシを孵化の日に合わせて、一日目、二日目と与えていくものだそう。昔は生ワムシ に培養するケースやワムシ培養用の生エサ、ワムシ強化用エサ、ワムシ用ネットを買っていましたが、どういうわけか毎回１週間もするとほぼ全滅し、ほとんど培養 できた試しがないので、生ワムシの効果を確認するには便利です。


2019.7.19

『ニノ』が第６回生の卵を産みました。今回は生ワムシにトライしようと思います。


2019.7.16
　　
第５回生が孵化しました。２００匹ほど回収し、小型ケースに隔離しました。冷凍ワムシを海水に１ブロック溶かして、スポイトで１／２ブロック分入れてみま したが、翌朝、不思議なほどに壊滅。夜あれだけ元気の良い稚魚からの全滅は、何か決定的なミスがあるように思われます。エサの量かエサの質か、やはり人工 餌ではダメなのかもしれません。そろそろ生ワムシを考えます。


2019.7.14
　
水槽の奥でマメスナギンチャクのポリプが落ちていました。ヤドカリ『お玉』がサンゴ台によじ登る時に引っ掛けて取れてしまったものと思われ、大き目の ポリプです。前回、一度水中ボンドでサンゴ石にくっつけてみましたが、そのまま縮んでしまったので、今回はピンセットで回収してそのまま以前ウミアザミが いた固定台の上にそせてみると、ちょうどポリプの根元がグローブ状の形をしていて、そのまま根っこのように取り付いてしまいました。これで定着して、新た なマメスナ天国を形成してくれると良いですが。


2019.7.9

「ニノ」がまた卵を産みました。これで５回目です。第５回生の卵。休む間もなく世話をする『岡田くん』でした。


2019.7.5

第４回生（稚魚）は一晩明けると５匹になっていました。つまり４５匹ほど底に沈んでいます。水はやはり少し白くなっていますが、前回のように底が見えなく なるほどではありません。５匹はあまり動き回らずに水面に浮かんでいます。亡くなった稚魚と底に溜まった冷凍ワムシをスポイトで吸い出して、本槽の水を足 し入れ、また新しい冷凍ワムシを１／３ほど与えて仕事に出社しました。帰宅して見てみると、残り５匹もあえなくホシに。エサのせいか卵の栄養のせいか。ま あ、朝まで５匹はカクレクマノミ稚魚の新記録です。次回はもっとたくさん生き残れるよう努力したいと思います。


2019.7.4
　　
第４回生（卵）が８日目を迎え、今夜は１００％孵化間違いありません。夜１０時ごろライトを照らすと案の定、卵がなくなっており、水槽の中で稚魚を数匹確 認しました。前は一目でウジャウジャ確認できたのに、どうも今回は稚魚の数が少ないようです。早速、稚魚を取り出す準備をします。海水を１〜２リットル 作って水槽に入れ濾過ポンプを止めて、ライトを水面に当てて稚魚を集め、コップですくい取ります。前回は一度に２〜３匹すくい取れましたが、今回は１〜２ 匹。明らかに稚魚が少ないです。それを１リットル容器に入れて稚魚を集めますが、１時間ほど格闘しましたが５０匹程度しか取れませんでした。それにこの時 点で底に沈んで死んでしまう稚魚もいて、あまり状態がよくないようです。やはり慌てて産卵して卵に栄養が回っていなかったのかもしれません。容器にブクブ クを入れ、しぶきが広がらないように容器をバケツの中に置き、蛍光灯をつけます。最後にエサの冷凍ワムシを与えますが、前回は２ブロック入れて水が白濁し てしまったので、今回は２／３ブロック与えることにしました。水面にジッと浮かんでいるもの、くるくる回るもの、底で休むもの、トリッキーな動きをする活 発なもの、やはり何時間でも見ていられます。さて明日の朝までにどれぐらい生き残っていられるでしょうか。


2019.7.1
　　
第４回生（卵）が５日目を迎え、目玉がギラギラしてきました。この調子だとあと２〜３日で孵化しそうです。今回は『岡田くん』だけでなく『ニノ』も積極的 に卵の世話をしています。やっぱり第３回生の罪滅ぼしでしょうか。そんな中、進出鬼没のスベスベサンゴヤドカリ『お玉』が今度は、昔ウミアザミを置いてい たサンゴ台の残骸（マグネットクリーナー）の上に登っていました。登れたとは意外。もともとヤドカリ避けに作ったサンゴ台で、今まで一度も登ったことは見 たことがなく、ヤドカリ本人も『マメスナ詰合せ』以外は興味がないものだと思っていましたが、どうやったかといっても藻をつたったとしか考えられません が、最後の最高峰をみどと登頂して見せました。そこで台の上に生い茂った藻をたっぷりいただき、何食わぬ顔で砂底に戻ったのでした。


2019.6.29
　　
第４回生（卵）が３日目を迎え、順調に卵が黒ずんできました。目のようなものもでき始めています。卵が黒ずんでわかりやすくなりましたが、やっぱり数とい うか密度というかサイズというか、一回り小さいような気がします。やはり立て続けの産卵で卵に栄養が不足しているのかもしれません。もう少し『ニノ』の食 いしん坊将軍をサポートする必要がありそうです。それに比べて『マメスナ』の方はかなり分裂し密集し、ポリプも大きくなっています。『スタポ』も『マメス ナ』に飲み込まれることなくいつの間にか勢力を盛り返して何もしていないのに大にぎわいです。やはり液状フード「マリンデラックス」のおかげでしょうか。 といっても、イソギンチャクが死んでから「マリンデラックス」を毎日与えるのはやめており直接的な要因とも思えません。「マリンデラックス」が薄まって ちょうど良いバランスになっているのかもしれません。


2019.6.26
　
昨 日の今日で、また『ニノ』が第４回生の卵を生みました。イソギンチャクがいないと卵を生まないということもなさそうです。それにしても異常なサイクル で、お腹の中で卵の栄養を蓄えるのも大変だと思うのですが、なるほど、『ニノ』の食欲も異常というか、前から食いしん坊将軍で、こちらの姿を見ては水面 までエサを猛アピールしてましたが、最近では妙に殺 気じみていて、食べると言うより、食い散らかすといった方が正しいかもしれません。水面で猛アピールしすぎてエサをまいても気づかないことが多くなりまし た。暴飲暴食で体調を崩さなければ良いのですが。『岡田く ん』はもともと少食で最近やっと貪欲さが出てきたのですが、卵に拘束されてまたエサをあまり食べれていません。クビアカハゼ『こぶーちゃん』は最近絶好調 で、『ニノ』のおねだりに乗じて積極的にエサのおこぼれにありつこうとしています。岩をよじ登ってなるべくエサ場に近くまで寄ってきています。

2019.6.25
第３回生（卵）が昨日で７日目を迎えました。夜１０時頃に懐中電灯で水槽の中を覗いてみましたが孵化の気配はまだありません。『岡田くん』が卵の側で体を壁にあずけて 眠っていました。卵の胎教を考えて早々にライトを消して水槽を離れ、翌朝、遠目に水槽を覗くと、『岡田くん』が相変わらず卵のケアをしているようなので、 そのまま出勤し、夕方仕事から帰ってき て水槽を眺めると、あれ？卵がどこにもありません。昼間のうちに孵化したのでしょうか、そんな事例は聞いたことがなく、稚魚の痕 跡もどこにもありません。ひょっとしたら、これは親が昼間に卵を食べてしまったのかもしれません。実際見たことはありませんが、ハマクマノミの時も何度か卵が昼 の間に綺麗さっぱりなくなっていることがありました。子育てのストレスなのか、親が産卵サイクルで栄養が不足しお腹が減りすぎ たのか、卵の発育が悪くて見切りをつけてしまったのか わかりませんが、食べてしまうとすれば量的にいっても母親の仕業であることは明白です。まあ『ニノ』は稚魚を食べてしまった前科もありますが。なんとなく 『岡田くん』もイライラしているようで、時々、卵のあった場所に体当たりして何かアピールしているようでした。といっても証拠不十分なので、 案外今朝は見間違えで、昨夜未明に孵化して回収のタイミング を逃してしまったのかもしれません。もっと注意深く観察する必要があるようです。何れにしても今回は稚魚を回収できず、残念な結果でした。


2019.6.16
　　
イソギンチャクの騒動で、３回目の水換えをしようと準備していたら、また『ニノ』と『岡田くん』がサンゴ台の下で熱心に逢いびきしています。こちらも３回 目の産卵が始まりました。かなりペースが早いように思いますが、『ニノ』は体力大丈夫でしょうか。２回の水換えで水槽はほぼ元に戻っているように思います が、３回目は明日以降に延期します。

2019.6.12
朝、まっさきに昨日回収した稚魚水槽を覗いてみると、明らかな異変。水が真っ白に白濁しています。透明水槽で昨日は底までクリ アに見通 せるほどだったのに、全く見えません。まるで腐敗したイソギンチャクの呪いかと思うほどです。そのよどみの中に一切の動く気配が感じられません。稚魚、全 滅しています。原因は冷凍ワムシ のようで、稚魚が全員、ワムシにありつけるようにと５ｍｍ角のワムシのブロックを２つ分与えたのですが、多すぎて水が腐ってしまったようです。確かに半量 ぐらいのワムシは底に沈殿していましたが、底で休んでいる稚魚にはちょうどいいだろうとそのままにしていました。たった数時間でこんなになってしまうと は。あれだけ元気だったのに気の毒なことをし ました。ちょうどその時、本槽のライトがつきました。諦め半分で、昨日収容しきれなかった稚魚が生き残っていないか確認してみると、ちょうど１匹、回転式 ディフレクターの流れに負けずに泳いで いる稚魚を発見。ケアをしない方が生き延びているのがなんともイタイところですが、無事な姿を見て感動。そこへ、ちょうど光に目が慣れた『ニノ』がやって きてパクリ。孵化の時は決して襲わないのに、朝になると赤の他人？まあハマクマノミで見慣れた光景ではありましたが、２度ガッカリ したのでした。

2019.6.11
　　
今 日も、２０リットル水換えをして、ヤドカリ『お玉』とスタポの元気な姿を確認し一安心。あとは週末にでもま た水換えをしたら完璧でしょう。残る心配は卵ですが、汚れた水にさらされて果たして無事に孵化するのかどうか。今日で８日目。前回が９日目なのでそろそろ です。夜、１０時すぎに覗いてみると、あっさり孵化していました。今回は１日早いですがイソチンチャクの影響は特にないようです。イソギンチャクの死は予 想外でしたが、もちろん前回の反省から稚魚対策はバッチリ進めていました。１００円ショップで１リットルぐらいの収納容器を準備。バクテリア付き ブクブクと小型エアーポンプ、１日中点灯できる蛍光灯。そして、とっておきは冷凍ワムシです。今までは生ワムシとそれを生かして増やすエサや設備、道具一 式が必要でした。昔、放棄したそれらを、送料合わせてボッタクリの通販でもう一度買い直すには抵抗がありましたが、それがこの冷凍ワムシで一挙に解決で す。 といっても、この冷凍ワムシも通販ではかなり不親切な対応でなかなか入手に骨が折れましたが（クール代払ってるんだから、ちゃんと冷凍パックして。）。今 回もライトでおびき寄せてコップですくい取り、ブクブクをセットした１リットル容器の水槽に移していきます。今度は稚魚と水をたしていくので、水が容器か らあふれない ように、時々スポイトで水を回収して本槽に戻しますが、稚魚が元気に動き回るので間違って吸い込まないように注意が必要です。ネットでは稚魚が目を回すの でスポイトや手荒にコップですくってはダメとありますが、この程で弱ってしまう虚弱体質の稚魚はいません。皆、体も大きく元気がいいので期待 できそうです。１時間ぐらい格闘し、２００匹程度収容できました。冷凍ワムシを２ブロック水にとかして解凍しスポイトでミニ水槽へ流し ます。前回の反省で、蛍光灯を設置してエサが１日中見えるようにします。水槽はワムシの細かいつぶつぶがブクブクにあおられて漂い、その中を元気よく稚魚 が動き回っています。水面を漂うもの、底で休むもの、螺旋の動きは エサを捕まえる動作でしょうか。何時間でも見ていられます。この時点で死んでしまう稚魚はいませんでした。明日は何匹残っているか楽し みです。

2019.6.10

仕事から帰ると、水槽は明らかに白く濁っていました。水の匂いも独特なアミノ臭がして、完全にイソギンチャクが腐敗 しているようです。プロテインスキマーもブクブクと泡が立ってケースから溢れていて、どうやらタイミングを計りすぎて水槽崩壊の危険な状態のようです。 もはや卵だ墓標だなどと悠長なことを言っているヒマはありません。ライブロックを取り出して、ピンセットでイソギンチャクの残骸を取り出す と、水が一気に生臭ささを増しました。イソギンチャクはもはや体壁だけになって表面から繊維状に徐々にほぐれていきます。イソギンチャクのいた底砂に 溜まった 白い濃いエキスをスポイトで排除しました。『ニノ』がしきりに尻尾で底砂を巻き上げていたのは腐った水を散らしていたのかもしれません。臭いに我慢してある程度吸い取っ たところで、 急いで綺麗な海水を２０リットル交換しました。これだけのトラブルではありましたが、他の生き物たちはさほどダメージを受けていないようで、マメスナは普 通にポリプを開いて、 クビアカハゼ『こぶーちゃん』はレイアウトが変わって少しはしゃいでいる様子で、イソギンチャクのエキスなのか、ライブロックを動かしたからか、見えないプ ランクトンをそこかしこで捕まえています。心配なのは無脊椎のヤドカリとスタポですが、水が落ち着いた明日にでももう２０リットル交換することにします。

2019.6.9
２日間の用事から帰ってくると、イソギンチャクは復活の兆しなく触手すらも見えなくなっています。そして何やら水槽の水が白んでいるようにも見えます。こ れ はイソギンチャクの崩壊が始まっているのかも。どうやら１ヶ月をまたずイソチンチャクは諦めなければいけないようです。『ニノ』は頻繁にイソギンチャクの 周りの砂を 尻尾で巻き上げています。イソギンチャクを引き上げるには、卵が産み付けられているサンゴ台が邪魔で、中央の大きなライブロックをどかさなければいけません。卵 に刺激を与えたり、親を興奮させたりしないようタイミングを見て慎重に進める必要があります。また、家の近くにイソギンチャクの墓標も探さなければいけま せん。

2019.6.7
　
２ 日間の出張から帰ってくると水槽からシライトイソギンチャク『シライさん』の姿がすっぱり消えていました。居心地が悪くなって隠れてしまったので しょうか。しかし、どこにもそれらしい姿はありません。そもそも、あれほどの巨体が隠れられる場所などないので、元いた場所をよく見てみると、 岩の影に小ぶりの白い塊が。なんの部分なのかよくわかりませんでしたが、その下に青いシラタキのようなものがあるのを見て、ようやく『シライさん』がひっ くり返って、しぼんでいることがわかりました。ひっくり返る＋触手が縮こまっている＝生命の危機です。一体、何が起こったのか最 初は全く理解できませんでしたが、そういえば、卵の孵化が始まった頃ぐらいに『シライさん』の触手が部分的に縮んだ時がありました。いつも触手がぼーぼー で、触手以外の体壁や吸盤が見えることはほぼありませんでしたが、いびつに触手が縮んでいて、少し異様に感じました。その時は気温が３０度を記録しはじめ た頃で水温が高くなっているのかもとクーラーを入れたり、稚魚のために生エサを多めに 入れたので水が汚れたのかもと思い１０リットルほど水換えをおこなって、その後、触手が元に広がり問題ないなと思っていたのですが、あの時から調子を崩し ていたのかもしれません。『ニノ』もその頃は『シライさん』であまり遊ばないようになっていました。それとも例の液体フードで調子を崩したのかもしれませ ん。いや、そもそも、もっと初めから触手はポロポロ落ちていたし、吸盤 も妙に密着に力がなかったので、薬を使って採取された個体なのかもしれません。『ニノ』は時々『シライさん』を励ますようにからをすり寄せて刺激を与えて います。急いで２０リットルの水換えを行いました。しかし、この後また２日ほど出かけなければならない用事があるので水槽のケアができません。『シライさ ん』のそばには第２期生の卵もあるので、なんとかこのままもって欲しいところです。

2019.6.2
　　
『ニノ』や『岡田さん』達が卵の世話の一大仕事を終えて、また産気づくまでの間、稚魚の飼育の失敗の反省を活かし、じっくり傾向と対策を練よう！と思っていたら、何や らまた『ニノ』達が例のサンゴ台の下でゴソゴソ。まさかと思って見てみると、また同じところに卵を産んでいます。孵化から３日しか経って いないのにもう産むか。でも心なしか前回よりも整然と綺麗に産み付けられている気がします。クマノミはゾーンに入ると毎月ペースでずっと産卵するので、 『ニノ』も本格的にゾーンに入ってしまったようです。最近、仕事の方が手が離せないのでケアができず心配です。


2019.5.29
　　
９日目、昨夜は卵が孵化しなかったので今日は可能性が大だと思い、遮光カーテンでなるべく部屋を暗くして、夜の１０時ごろ、懐中電灯でそっと水槽の中を覗 いてみると、水槽の中を細かいものがピンピンと跳ね回っています。卵が孵化しました！！皆、タイミングよく一斉に孵化したらしく、卵のままのものはありま せん。「ニノ」達は懐中電灯の光に慌てることもなく、稚魚達に興奮することもなく、かといって寝ぼけているようでもなくて、隅の方で大人しくしています。孵化 したての稚魚を維持するための準備は十分ではありませんが、濾過循環を止め、急いで用意したメダカの稚魚隔離用のフローティングネットを水槽に浮かべ、 コップで稚魚をすくってはネットの中にそっと流していきました。水は１０cm四方のネットを抜け、稚魚がネットの中に溜まる仕組みです。水温も水質も本槽 の安定した水なので稚魚が弱る心配もありません。稚魚は光に集まる修正があるので懐中電灯で水面近くにおびき寄せて、まとめてすくいますが、皆元気がよく て、コップからすぐ逃げ出すので、一度に３〜４匹しか捕まりません。これを１時間ほど粘って繰り返し１００匹近く回収しました。稚魚はここからがヤマです。ここでほ とんどの稚魚が死んでしまいますが、そのカギが稚魚用のエサにありつけるかどうかです。本来はワムシと呼ばれるプランクトンが稚魚の口のサイズに合うので すが、この活きワムシの購入と維持が難しいので、今回は一か八か、店で見かけた冷凍プラインシュリンプベビーを試してみることにしました。冷凍庫からブ ロック分けされたブラインシュリンプを水に溶かすと、みるみる溶けていい感じの細かいブラインシュリンプ粒になりました。それを２ブロックほどネットの中 に振りまいて、新鮮な水がいきわたるように壁掛け式濾過の水が少しネットにかかるようにしておきました。翌朝、ネットの中を見てみると昨日あれだけ元気 に泳いでいた稚魚の姿はほとんどなくって底に沈んでしまったようです。唯一１匹だけが水面に。やはりエサが口に合わなかったのか。一応、ブラインシュリン プベビーを１ブロック分ネットに流し、夕方帰って見てみるとやはりその１匹もいなくなっていました。やはり稚魚は難度が高いです。


2019.5.28
　
産卵から８日目そろそろ孵化が始まる時期です。２匹もそろそろ孵化することがわかっているのでしょう。この頃になると「ニノ」も卵の世話をするようになり ました。熱心に世話をして、疲れては卵から離れ、またハッと思い出したように卵に戻るを繰り返しています。「岡田くん」は卵以外に興味なしといった感じで 常に卵の前に陣を敷いています。世話というよりも、卵に体当たりしたり、ブルブル刺激を与えたり、噛みついたりしているように見えて、まるで孵化を促して いるようです。


2019.5.26
　
産卵から６日目、卵の中にはっきり銀色の大きな目ができて卵がギラギラと水の中で光ってきました。「岡田くん」も母性（父性）が刺激されるのか常に卵に擦り寄ったり、キスしたり、胸ビレや尾びれで新鮮な水を与えています。


2019.5.25
　　
イソギンチャクとクマノミの産卵にすっかり話題をさらわれていますが、その行動力で数々のサプライズをしているスベスベサンゴヤドカリ『お玉』がまたやっ てくれました。それは外掛け式の濾過器兼プロテインスキマーの吸い込みスポンジの初登頂です。もちろん長い「えび部屋」史上でも類を見ない快挙？です。こ の濾過器兼プロテインスキマーの吸い込み口は水槽の中ほどの高さにあり、触れているものは垂直に立ったガラス壁のみ。決してヤドカリが登れるはずはないの ですが、卵に気を取られてふと視線の先に『お玉』がこともなげに登っている姿を見て驚きました。考えられるとしたら藻を足がかりに器用に登ったとしか思え ないですが、よほどの奇跡がなければ無理だったでしょう。しばらくスポンジの上を楽しんだあとに、自ら砂底に落下していきました。砂底といえば、本体から はぐれてしまったマメスナのポリプ兄弟はまた砂の上に転がっていました。ライブロックとシオグサの間でしばらくポリプを覗かしていましたが、やはり置いた だけでは定着できないのでしょうか。また同じところに置いてみましたが、今度はポリプもしぼんでいて、復活は難しいかもしれません。

2019.5.24
　　
産卵から４日目卵が黒っぽくなってきて、目が現れ始めました。ちゃんと受精できていたようです。もう少しすると目がギラギラしてくるはずなのであと３、４ 日というところでしょうか。『岡田くん』は卵のケアはそこそこで、ヒレで新鮮な水を送ったり、口で卵を掃除することは見ませんが、卵からあまり離れようと せず、エサの時も一口ごとにエサ場から卵 を見に戻っています。『ニノ』の方は大役を終えてあとはよろしくとばかりに、すっかりリラックスしてイソギンチャクの上でゴロゴロし、気が向いた時だけ卵 を見にくる程度です。

2019.5.22
　
卵のハッチアウトに備えて、ホームセンターで隔離プールやらエアーチューブ、稚魚用エサの冷凍ブラインシュリンプベビーを買い込んできました。稚魚用のエ サは本当は生ワムシがいいのですが、ネット通販はかなりのボッタクリ価格なので、ハッチアウトのタイミングを逃すとただのドブ捨てです。今後も産卵サイク ルに入ると思うので、ある程度タイミングがつかめたら生ワムシを考えるということにして、ブラインベビーはお守り代わりです。心配していた産卵期のクマノ ミの攻撃性は『ニノ』や『岡田くん』にはみられません。『こぶーちゃん』が近づいても特に威嚇することもないようです。やはりカクレクマノミは性格的に温 厚なんでしょうか。
ところでイソギンチャクですが、毎日のようにちぎれた触手が底砂に転がっているのが気になります。寝心地が悪くて『ニノ』にかじられているのか、『お玉』 に夜な夜な夜食にされているのか、それともイソギンチャクの病気でしょうか。触手の膨らみを見ると特に弱っている様子はなさそうですが。


2019.5.20
　　
シライトイソギンチャクを導入して１週間が経ちました。「ニノ」は絶えずシライトにどっぷり心酔というわけでもなく、気が向いたときに遊ぶ程度に留まってい ます。最近はクマノミカップルの恋路を邪魔しないようカーテン越しに水槽を眺めるようにしていますが、片目で覗いてみると、サンゴ台の下で「ニノ」や「岡 田くん」が寄り添っています。「ニノ」はお腹を壁に押し付けながら上下、左右に、ときには逆さまになってサンゴ台の裏側に器用に体をくっつけては離れを繰 り返し、「岡田くん」はその度に、近づいては確認しているようでした。しばらく経ってからサンゴ台の下を確認すると透明な卵らしきもが壁に鈴 なりに付いています。ついに「ニノ」が産卵しましたッ！！生みたての卵は透明でちょっと見えにくいですが、初産らしくたどたどしい産卵で、卵があちこちに生み散らかしているといった感じです。カクレクマ ノミの卵は１週間ぐらいでかえるそうです。ただ今回は初産とあって栄養が十分ではなくかえらないかもしれません。「岡田くん」もついこの間までほんの子供だったので、 受精できたかどうかも不明ですが、とりあえず、最低限の準備をすることにします。



2019.5.13
　
昨日入れたばかりのイソギンチャク。水槽のバランスもカップルのバランスも崩れ、すっかりリセットしてしまったようで、もしそ うなったら、全くのイソギンチャク仕入れ損です。なるべく「ニノ」達を刺激しないよう、そっと水槽を見てみると、「ニノ」がさっそくイソギンチャクの触手 の中に入ってリラックスしていました。たった１日でシライトにゴロゴロして馴染むその姿は、もはや板についているといってもいいでしょう。対照的に「岡田 くん」はサンゴ台の真下でユラユラと「ニノ」を眺めているだけでイソギンチャクに近寄ろうともしません。このまま「ニノ」がイソギンチャクに夢中になって しまったら、産卵もなくなってしまうかもしれません。それはそれで稚魚の世話をする手間が省けていいのですが。シライトは体の体勢を整えるため少しズレた 程度でその場所で落ち着いています。これはシライトのいいところで、サンゴイソギンチャクではあちこち動き回りこうはいきません。イソギンチャクがキュー ピットと小悪魔となるか、もうしばらく様子見が必要のようです。


2019.5.12

２ヶ 月ぐらい前から地元のショップに足を運んでいましたが、ようやくおめあてのイソギンチャクを手に入れました。前 回、状態が 良くないからと売ってくれな かったシライトイソギンチャク。あれからちょくちょく足を運ぶも、なかなか入荷がなくて１ヶ月ほどたったGW開けの今日、ようやく店の水槽にお目見えしま し た。また断られるんじゃないかと内心ビクビクしながら店のマスターを呼んで、手の平サイズのシライトを無事ゲット。シライトとしては一般的な白い体壁、白 い触手、触手の先端は青色で、コレクション性の乏しい普通個体ですが、今回は「ニノ」達の産卵という主目的があるので不問です。それに今まで一度も 達成できていないイソギン飼育記録１年間にはフツーの個体の方が向いている気がします。水槽のレイアウト的には かなりサイズオーバーですが、そもそもクマノミが遊ぶイソギンチャクは小型種がおらず、だいたい中、大型になるタイプばかり。店のマスターも、多分、水槽 に移すともっと広がる可能性があるとのこと。他の魚達には不便をかけることになりますが、クビアカハゼ「こぶーちゃん」ならもっと狭いところにいたので大 丈夫でしょう。ただ、産卵期の親クマノミは攻撃的になるらしいのが心配です。イソギンチャクはエサなしが自分の中のベスト解でしたが、念のためマスターに イソチンチャクのエサについて聞いてみると液状フード「マリンデラックス」を紹介されました。ソフト系の生き物はバンバン分裂して増えるんだとか。あまり いい思い 出のないフードではありましたが素直に従ってみることに。後で「マリンデラックス」の裏の使用法を読んでみると、確かにマスターのセリフ通りのことが書い てありました。さっそく部屋に戻り、水槽の水換えと同時にシライトイソギンチャクを水合わせ、もはや昔のようなドキドキもありません。あらためて自分の水 槽ごしにシライトを比べてみると、やはり不釣合いのデカさ。どこにおいても邪魔ですが、「ニノ」や「岡田くん」の産卵行動の場であるサンゴ台の真下あたり しかなさそうです。水合わせの袋から取り出してイソギンチャクをサンゴ台の下に配置、活きがいいのか悪いのかブニャブニャの体が邪魔でうまく隙間に入って いきません。触手を何本か体の下にしていまいましたがあとは自分で調整してくれるでしょう。サンゴ台でＬＥＤの光が遮られますが、そこは液状フードで我慢 してもらうこととします。いきなりの巨大な訪問者は２匹の燃える恋心に水をさしてしまったようでした。「ニノ」も「岡田くん」も寝床になんだかデッカいの が居座ったと遠目からおっかなびっくり眺めるばかりです。


2019.5.7
　　
春休み帰省で水槽を留守にしました。大型連休といっても間に出勤日があり、実質は４日ぐらいの連休なので、この程度なら冬場と違って水の蒸発の心配もあり ません。戻ってきても、魚達も何事もなかったのように薄い反応です。ただ、カクレクマノミ「ニノ」と「岡田くん」 ペアの行動がいよいよ本格的になってきた様子。お互いまとわりつくようにランデブーし、時々ひとつの場所を口で掃除するような仕草をしています。それは産 卵の前段階の特有の行動 でもあります。その場所とはスタポとマメスナを置いている屋根のようにせり出したサンゴ台の下の壁面で、いつも「岡田くん」が根城にしている場所で した。よく似た産卵行動はこれまでもありましたが、その時は「ニノ」がオーバーフロー配管を欲求不満のように腹をすり寄せていましたが、今回は「岡田く ん」が率先して壁を掃除していて「ここに産んで」とアピールしているようで、「ニノ」も結構その気になって一緒に掃除しています。たまたまそのそばのライ ブロックの上で一休みしていたスベスベサンゴヤドカリ 「お玉」を「ニノ」が尻尾で叩いて追っ払おうとしています。気が立っているのはますます産卵間違いなしですが、何かで読んだ資料にカクレクマノミはイソギ ンチャクがないと産卵しないとあったので、いよいよイソギンチャクの仕入れに本腰を入れなくてはいけないようです。

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