ヤマさん変死、屍体遺棄事件
（生前のヤマさん）
１／１３ 未明、ヤマさん（ヤエヤマギンポ 性別不明 槽暦２４ヶ月）がプロテインスキマー内で変死体となって発見された。
ヤマさんは１／１０の朝食を最後に行方不明となっており、当局では懸命の捜査を行っていた矢先の出来事だった。
当局によると、ヤマさんはプロテインスキマー内のミクロの泡の中に隠されており発見が大幅に遅れた。発見当時ヤマさんは頭、腹、皮を食べられており、損傷が激しく本人であることを確認することが困難な状態であったという。
このプロテインスキマーは間口が狭く、また、吸引力も非常に弱いため、魚はもちろん屍体が浮遊して自然に入り込むことは考えにくいという。また、内部はミクロの泡が充満しており、魚やエビが自由に出入りすることはないという。
すなわち、犯人は、１／１０〜１／１１の朝までの間に、ヤマさんを食料目的で襲うか、突然死したヤマさんを、一晩で頭と内臓と皮を食べ、意図的に器用にプロテインスキマー内に運び入れ、ミクロの泡の中に巧妙に隠すという知能的で怪力で大食漢の持ち主の犯行であると考えれらる。
また、これらは複数による犯行の可能性もあり、当局は槽内の関係者に詳しく事情をきいているとのことである。
当水槽の管理をおこなっている開設者は「行方不明の前日まで元気にエサをつついており、病気をしているような様子はなかった。２年の間水槽をもりたててくれていたヤマさんが、このようなかたちで亡くなってしまい本当に残念。ヤマさんの冥福を祈りたい。」と語っている。