特集　水槽にいる未確認な生き物

　　水槽の立ち上げには、ライブロック（自然の海にあった石）が有効です。
　　ライブロックについているいろいろなバクテリアが水槽のろ過や浄化を
　　手伝ってくれるからです。
　　また、このライブロックにはバクテリア意外に沢山の生き物や卵がくっついています。
　　気が付くと思いもよらない綺麗なサンゴや海藻が顔を出すこともあり、ちょっと得した
　　気分にさせてくれます。
　　しかし、中には気味の悪い生き物や、見たこともないような奇妙な生き物も潜んでいます。
　　このコーナーはそんな生き物達を特集してみました。

　（ライブロック：ピンク、赤紫色をしています。）

　　　※２年前に買ったこのライブロックも、最近蛍光灯を明るいのにしてみたら、なんだかまた、いろいろな生き物が繁殖始めたようです。
　　　　２年もの間、いったいどこに隠れていたのやら・・・・・。恐るべし、ライブロックパワー。

	ユムシ （マダラ？）	マダラ？の正体はユムシでした。水槽にとっては溜まった有機物を処理してくれる有益な生物だそうです。７年近くの間にろ過槽のサンゴ砂利の中で小指ほどに大きくなっていました。 （バックナンバー） 最近ますます太くなり、数も増えてきました。サンゴ砂利に潜り魚の食べ残しの餌をあさっています。口はイソギンチャクのような触手が伸びたり縮んだり。ゴカイ（ブリッスルワーム？）と勢力争いをしているようです。 （バックナンバー） ライブロックに無数にいる白い体に黒のまだら模様のミミズのような軟体動物。 ライブロックに小さな穴を沢山あけて、体を乗り出して底砂やバイオドームの中をあさっています。
	フジツボ？	水質の汚れでお亡くなりになったようです。 （バックナンバー） 白いロウのような殻の中から、熊手のような触手を出したり入れたりしています。 気配に敏感で直ぐに触手を隠してしまいます。触手をみるとブジツボのようですが。
	ボネリムシ （ハッパ？）	謎の生物”はっぱ”の正体がわかりました。その名も”ボネリムシ”。アクアリスト達の間でもヘビの舌、緑のニョロニョロとかいわれて話題の生き物のようです。他の魚に悪さしないとか。 （バックナンバー） この水槽のなかでもっとも無気味な生物。先端が２枚の葉っぱ（クジラのしっぽ）みたいなのが、夜中にライブロックの岩穴から出てきて、周りをはいずりまわっています。長細い胴体は岩穴から最大１０〜２０cmぐらい伸び、全身は出てきません。いったいどこが、目で、口で、触覚で、手足なのか？無気味です。 写真は勘違いして消灯時間の１０分早く出てきたところを撮影しました。
なし	テッポウエビ？	バイオドームの下に巣くっていました。ちっちゃい体に不格好な大きな片はさみ。大掃除の後ぷっつりと威嚇音が聞こえなくなりました。タツノオトシゴに食べられたのでしょうか。 （バックナンバー） ときどき、ガラスが割れるような大きな音が聞こえますが、姿はみえません。 テッポウエビの威嚇音ですが、日に５〜６回は聞くことができます。 ある晩のこと、威嚇音が鈍いので見てみると、水槽のガラスケースに引っ掛けていたプラケースの間に体が挟まって出られなくなっていたのを見つけました。 確かにテッポウエビの様でしたが思ったよりかなり小柄でした。もっと大きくなったら、ギンガハゼのケンタロウと共生してくれるでしょうか。
	イサザアミ	タツノオトシゴのエサ。海釣りのサビキで使う小さなエビに似たヤツで、アミと呼ばれエビとは違う仲間だそうです。通 販で買ったイサザアミと近くの海岸でとってくる海イサザアミ？の２種類がいます。こちらは、緊急時に通 販で買う汽水性のイサザアミで小振りで動きが遅いのでタツノオトシゴも捕まえやすいようです。お金がかかるのと弱々しくて１週間ぐらいしかもたないのが難点。
	海イサザ （コクボフクロアミ？）	こちらは、海のイサザアミ。近くの海岸の波打ちぎわの砂に隠れています。東北ではエサダと呼ばれているコクボフクロアミではないかと思います。シッポとお腹に茶色の斑点があるのが特徴です。通 販のイサザアミより元気がよくて、捕れたては速すぎてタツノオトシゴでは捕まえきれないほどです。何日かストック槽に入れておくと小さな子供がたくさん生まれてることがあります。海水性なので、そのまま水槽の中で自然繁殖してくれないかと思っています。１〜２週間は生きています。
	ヨコエビ	ただいま、フィルター内で飼育中。それほと数は増えませんが元気に生活しているようです。 （バックナンバー） タツノオトシゴのエサとして、近くの海岸でとれる海イサザアミ？と一緒にとれる 生き物。これもタツノオトシゴのエサになります。 イサザアミよりも数がとれませんが長生き。砂に潜ることが好きで、砂がない水槽ではサンゴ砂利の上でジッとしていることが多いので、タツノオトシゴの格好の標的です。元気のいい大きいヤツは一旦捕まったタツノオトシゴの口の中から逃げだすほどパワフルです。２〜３週間ぐらいは生きています。これも水槽の中で自然繁殖してほしい。
	スナホリガニ （ 無気味ムシ）	無気味ムシの正体はスナホリガニでした。ヤドカリと同じ分類の生き物だそうです。頭のないゲンゴロウのような姿は実は逆で、お尻と思っていた方が頭なのだそうです。つまり腕を突き出して常にあとざすりで動いていたわけです（とても見えない）。他のHPでは皆こいつを好意的に扱っています。でも 見てるとやっぱり寒気が・・・ （バックナンバー） 海岸で大人の不気味ムシを見つけました親指の爪ぐらいの大きさで肌色。アミに入っていると思わず手をはなしてしまいます。 （バックナンバー） これも近くの海岸でとれる生き物。大きいのでタツノオトシゴのエサにはならないようです。 イサザアミやヨコエビより砂に潜るのを好み滅多に水面に出てきません。 まるく白い不格好な体は羽をむしられた甲虫のようで、目はなく、蛾のような触覚があり、 見ていると鳥肌が立ってきます。沢山はいませんが、かなり丈夫で、ほおっておいてもぜんぜん死なないので、持って返らないように注意しています。
	ケヤリムシ？	ある日気がつくとライブロックからひょっこり出てきたヤリケムシのような生き物。白い筒の中に身を隠し赤い触手をラッパのように広げています。日に日に筒と触手は大きくなっています。
	樹の枝？	レイアウトが崩れた時に光にあたらなくなったのか、藻に覆われたかしていなくなってしまいました。 （バックナンバー） これも、ケヤリムシ？と同じ頃にライブロックからひょっこりでてきました。樹のように枝を広げていますが、ちょっとしたことで枝を縮めて樹の幹だけになってしまいます。最初は全身が真っ白だったのですが最近では幹が色のついた筒のようなものができました。
	フデノホ？	レイアウトが崩れたときに無くなってしまいました。やはり藻の固まりだったのでしょう。 （バックナンバー） これまた同じ頃に出てきた海藻らしきもの。最初は糸のような細い藻の集まりだったのがだんだんと形をなしたのか、生存競争に生き残ったのか、一本の太い藻になりました。ちょうどタツノオトシゴの止まり木に最適で、活躍しています。
	ホヤ？	透明のゼラチン状の物体で、まん中に穴が開いています。最初からライブロックの穴の隅っこに付いていてゴミだと思っていましたが、少しずつ成長し今では穴を塞ぐ勢いで成長しています。
	ウミケムシ （ブリッスルワーム）	サブタンクで爆発的に増加。夜は底からはい出してうごめいているため、一斉摘発に乗り出しました。フィルムケースに小さな穴を開けクリルを入れて一晩沈めておくと計２０匹ぐらい捕れました。 （バックナンバー） ゴカイの仲間。ミミズのようなムカデのような姿でサンゴ砂利やライブロックの隙間をウネウネ這い回っています。ゴカイはふつう魚の格好のエサなのですが、ブリッスルワームは体の側面 に鋭いトゲがたくさんあって誰も寄り付きません。天敵がいないので魚の食べ残したエサを栄養源にどんどん増えています。最大１２cmぐらいの大物はえびもっこりさん水槽にプレゼントしました。 マリンアクアリストの中では集団で魚を襲う害虫？として嫌われています。
	ヒドロ虫 （ポリプ？）	こいつの正体はどうやらヒドロ虫というそうで、胞子毒が強く水槽ではやっかいな生物のようです。幸いそれほど繁殖はしませんでした。 （バックナンバー） いつのまにか岩影からひょっこり３本生えていました。ケヤリムシのように筒の中に入っていて、イソギンチャクのように糸のような触手を広げています。ケヤリムシやイソギンチャクのように触手は動かずにただ流れにまかせています。
	ソフトコーラル？	気がつくとライブロックのぼそぼその岩肌からウネウネと生えていました。緑色の透明な芽のようなものです。伸びたり縮んだりしないので植物か、ひょっとしたらサンゴの仲間かも？光の適度にあたる流れの良いところを選んで生えているみたいです。

目をこらして探していると時が経つのを忘れそう。こんな変な発見もマリンアクアリストのだいご味です。
他にもいろいろ変な生き物がいたら紹介していきたいと思います。

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