やってきました本州最南端の地、南紀の串本です。
ＧＷ思い出企画「愛・えび部博の旅」
身内のドタバタで始まったＧＷ。７連休のリズムがすっかりくるってしまいました。
出発の前日、旅行会社に泣きついて、なかなか行く機会のなかった南紀の海をまわって「地球博」をめぐる旅へ。
やってきました本州最南端の地、南紀の串本です。
初日、たどり着いたのは紀伊半島の先端”串本”です。はからずもここは本州最南端ということで、数々の”先端”の地を修めてきた開設者にふさわしい場所です。
紀伊半島の南側（南紀）は、伊豆とならんで本州屈指のダイビングスポット。きっと、海は南国感ただようカラフルな魚でテンコ盛りに違いありません。
早速、海を求めてバスで串本海中公園へ。
串本海中公園の見どころ海中展望台 速い潮の流れの中いろんな魚がやってきます。
串本海中公園は水族館、海中展望台、海中船、ダイビング教室といろいろな形で思う存分、南紀の海と触れあうことができるスポットです。
カップルねらいのウェルカム写真攻撃を避け水族館に入ると、こじんまりとしつつも豊富な種類の魚達が楽しめました。
外へ出て海中展望台へ、今日は波が荒くて、透明度も低いようです。これまたこじんまりとした海中展望台の中から海を観察。
一面の色とりどりのサンゴ群を期待したのですが、外はゴツゴツした岩だらけ、ひょっとしてコンクリート？わずかなソフトコーラルが窓辺を飾っていました。
外はそうとう潮がきついようで、流されまいと必死に踏み止まる魚達を無情にも押し流していきます。シャッターチャンスが・・・・。
今年の冬の寒さで黒潮にのってきた南国の魚やサンゴ達はおおかた死んでしまったそうです。
それでもメジナ、ルリスズメ、ミナミハコフグ、チョウチョウウオ類、ハゼ類、ヤドカリたちを見ることができました。
串本の景勝地、杭のように岩がならぶ橋杭岩 串本温泉の更衣室は車両でした。
串本駅へもどって地元探索、それなりにひらけています。足を棒にしてたどり着いた無量 寺の串本応挙芦雪館は日本で一番小さい美術館（当時比）。
ＧＷにもかかわらず観客ゼロ。というか閉っていましたが・・・。来客に気づいてわざわざ開けてくれました。
海沿いへ出て、観光名所、橋杭岩へ。橋杭岩には昔の弘法大師と鬼のお間抜けな伝説が残っていますが、男鹿のなまはげ伝説と少々カブッています。
宿は橋杭岩近くの串本温泉。夜はヤブ蚊との死闘が待っていました。
翌日は朝からバスに乗って、昔から行ってみたかった那智の滝へ
世界遺産の熊野古道の”大門坂” 熊野那智大社を訪れる人々も雅です。
紀伊半島は熊野、高野、吉野の三つの霊場があり、それらを結ぶ参詣道を熊野古道と呼び世界遺産に指定されてます。
バスを下車し、代表的な熊野古道”大門坂”を歩きました。両側をうっそうとした老木に囲まれ苔むした石段の続く大門坂。
昔の人は京都から巡礼しながら、こんな道を何ヶ月もかけて歩いたんですね。恐っ。大門坂を登り切ると熊野那智大社へ、雅びな朱色の建物が緑の山によく映えます。
この風景がみたかった。 滝も飛瀧権現という神様です。
お昼は日本有数のマグロ基地、那智勝浦へ。那智勝浦はこじんまりとした港町で、ほんとうにＧＷか？と思わせるほど、のんびりした空気につつまれていました。
ガイドブックのマグロ料理店だけは行列のできるほど盛況なので、近くの静かな肉マン屋でマグロ親子丼。マグロの卵はタラコみたいでした。
次は有数の温泉地でもある那智勝浦を満喫しに目の前の桟橋から船に乗ってホテル浦島へ。ホテル浦島は紀の松島とよばれる美しい湾内の岬を丸ごと独占する大観光ホテルで、
那智勝浦はあちらこちらに足湯が湧いてます。 荒波を眺めながらの大洞窟温泉「忘帰洞」
岬にはたくさんの温泉の源泉があちこちに沸き出しています。
なかでも自然にできた海の洞窟に湧く温泉「忘帰洞」は、荒々しい大平洋をまじかに眺めながら雄大な気分に浸れます。
それにしても、南紀の海は全体的に波が荒く、いりくんだ美しい湾内もエメラルドに輝く透明な海といった感じではなく、くすんだ緑色といった感じです。
汚れのせい？黒潮のせい？
おそろしくながいホテル浦島のエスカレータ ホテルの山頂からみる紀の松島
なごり惜しくも、次の宿泊地の松阪へ。この日、安全運転のＪＲは３０分程遅れて夜の松阪へ到着。
当然お腹を減らして、松坂牛ねらいでしたが、電車の遅れが災いしラストオーダーに間に合わず。
地元で流行りのホルモン屋にまで断られ、コンビニののり弁に明日のリベンジを誓うのでした。
３日目は松阪散策からスタートです。
御城番屋敷には今も人が住んでます。 本当の千両箱。結構持てます。 情緒のある松阪商人の町並み
松阪は肉だけでなく、今だに昔の風情が残る城下町。昔ながらの小路を散策するのは楽しいです。きれいな石畳の武家屋敷や町を一望できる松阪城跡、
本居宣長の足跡や、木綿で稼ぎまくった松阪商人の町並みを周り、お腹を減らして早めのお昼へ。しかし松阪肉屋は、どこもすごい行列、すごい値段、すごい格式、
とても太刀打ちできませんでした。こうなりゃ意地でも食べたくなってきて、観光地から足をのばして牛肉専門店へ。
とても手頃な値段でおいしい松阪牛ステーキをいただきました。ひとつ気になったのは、どこにも「松阪牛」と明記していないことでしたが。
鳥羽水族館のジュゴンさん ミキモト真珠島の海女さん
昼は、電車で南下して国内最大級の鳥羽水族館を見学です。ものすごい人の数です。しかし最大級といえども魚だけでは客が飽きるのでしょう。
アシカやイルカショーはもちろん、は虫類展や昆虫展まであります。あまりの大きさと観客でいくつか見のがしてしまいました。
日も傾いた頃、となりのミキモト真珠島へ。ここへは小学校の修学旅行以来です。真珠の博物館になっていて、真珠がどうやってできるのか展示してありますが
今回もよくわかりませんでした。先ほどとはうってかわって静かで閑散としていますが、真珠宝石店も併設し、ピシッと制服キメた品のよい女性従業員は
まさに高級ブティックといったところでしょうか。
鳥羽から最終目的地の大都会名古屋へ。電車できたのは初めてです。駅周辺を歩いてみると、全然コテコテというか、みやーみゃー（名古屋弁）していません。
まだ茂りたりないバイオラング。 ガードの堅いサツキとメイの家。 案内ロボットにセクハラ？
最終日は話のタネに「愛・地球博」に行きました。名古屋からけっこう遠いです。さらに”リニモ”に乗り換えて万博会場へ、特に混雑もなく会場に入れました。
この日はＧＷ中もっとも動員数が少なかったようです。それでも企業パビリオンは２〜３時間待ち。特にお目当てもなく１時間以上待つ気力もないので、
直ぐに入れそうなところを入り倒しました。
カタール、イラン、バングラディシュ、パキスタン、スリランカ、中国、モンゴル、ブータン、中央アジア共和国、ネパール、インド、キューバ、メキシコ、赤十字、
中米共和国、アメリカ、 アンデス、アルゼンチン、ドミニカ、マンモスラボ、愛知県、スペイン、イタリア、日本、ニュージーランド、シンガポール、ＪＲ東海
などなど、足は２〜３回棒になってしまいましたが、休憩するベンチはたくさんあったし、地球博の暑さ対策の成果 もあってか、強い日射しでもそこそこ快適でした。
唯一熱くなったのは、お土産売り場です。なんとそこにもスタッフが配備され人数規制していました。場内のスタッフは礼儀正しく親切なのが印象的でした。
そして、最後に”味噌カツ”を食べ名古屋を後にしたのでした。