大、大スクープ！その６ハマクマノミの赤ちゃんの飼育についに成功！？
２００５年。ボス＆ボンのペアも２００１年からかなりの回数の卵を産みました。特にイソギンチャクを入れると順調に２〜３週間毎ぐらいに卵を産み続けてくれるので、今がチャンスということで、稚魚の飼育に再チャレンジすることにしました。ワムシやクロレラを買い込み、メインタンクの水の入れ替え時に、古い水で稚魚用のミニ水槽（砂糖入れ）を作ったちょうど７月１８日。
午前１時メインタンクをライトで照らすとたくさんの稚魚が泳いでいました。早速、スポイトで一匹ずつミニ水槽に移しました。休日だったことも幸いして計６５匹をゲット。１ｍｍあるかないかぐらいです。
きっと、生まれたら直ぐにワムシを食べさせなくてはならないのでしょう。しばらくメインタンクでエサも食べずに浮遊していたせいか、翌朝には２７匹が亡くなっていました。それでも、いままで最高の生存率です。
頼りは日海センターのＨＰの飼育方法のみ。
２４時間ライトをつけっぱなし。ワムシを朝、晩、コップ１杯分濾しとって入れ、毎日１／４水替えをしました。
それから、毎日徐々に減り４日目には２匹だけ残りました。これは５日目ぐらいの写
真。背中は色付いてきましたが、まだ透明な部分が残っています。これがボスのようにあと１００倍大きくなるまで世話するとなると気が遠くなりそうです。
この頃、ボスが次の卵を産みました。しかし、この卵は、稚魚水槽のライトの光が２４時間メインタンクに漏れていたせいで、結局孵ることなく１０日後死んで（食べられて）しまいました。期待していただけにショック。
上は生後１０日目の写真です。全身が黒ずんできました。尾ビレと胸ビレは透明で、お腹の下は赤っぽく、横腹には白い部分が。
最初、この白い部分が、ハマクマノミ特有の白バンドになるかと思いましたが違っていました。
泳ぎ方は、尾ビレと胸ビレを細かく振動させますが、たまに体をS字にくねらせて優雅に泳ぐこともあります。
まだ顔つきはブサイクな稚魚顔で、クマノミ特有の丸みはありません。エサが小さすぎて捕食シーンはわかりませんが、金魚みたいな糸クズの糞をお尻にくっつけています。
良く食べて体が大きく元気のいい方をサム（左）、やや小ぶりで隅っこで大人しい方をマリン（右）と呼ぶことにしました。
生後２週間目になるとサムに変化が現れました。体が茶色になり白いバンドがでてきました。すると、それまで無関心だったサムが猛烈に、まだ育ちの遅いマリンをつっつき回すようになりました。もう縄張り争い？
間に合せで仕切りで隔離しても、すぐに抜け出してマリンをイジメます。マリンはマリンで逃げるでも反撃するでもなく、突かれるまでぼーっとしています。２週間目から消灯してもいいことになっていたので、サムの気をそらすつもりで、思いきってライトを消すと、２匹ともパニクッて一晩中ひたすら泳ぎまわっていました。体力のダメージが心配です。
右の写真の緑は対イジメ＆稚魚癒し目的の人工水草です。
しかし、真の修羅場はここからでした。去年、スカンクシュリンプとタツノオトシゴの命を奪った魔の８月１日の激暑が今年も襲いました。
昨日までの元気が嘘のように底にジッと這いつくばるサム。気が緩むと静かに横たわろうとします。最悪の状態です。
電気代をケチらずにクーラーをつけて会社にいっていればこんなことには・・・。
部屋を冷やして、ひたすら水替えとエサを与え続けました。サムの動きがとまるとスポイトで水を優しく吹きかけて気付けをします。
流れに逆らって懸命に泳ぐサム。看病は深夜までつづきました。
こちらはマリン。マリンも人工水草の中でジッとしていました。水替えをしてやると比較的早い内に元気になりホッとしたのもつかの間、
急にサムと同じように底に沈んでジッとしてしまいました。その後、 看病に疲れてうたた寝していると急にマリンが目が醒めたように元気になり、
エサのブラインシュリンプを食べるようになりました。これでもう大丈夫だと安心していましたが、翌日の昼休みに様子をみにいくと、
突然電池が切れたように動かなくなりました。慌ててまた泳ぎつづけるマリン。その夜、マリンは完全に動かなくなっていました。
左の写真は復活してエサを食べていた時のマリン。右はその数時間後エアーに逆らってひたすら泳ぎ続けていたマリン。体が赤っぽく変色しています。
ふつうのクマノミみたいなサムと違って、マリンにはハマクマノミの赤がでているのかと思っていましたが体調の異常を示すものだったようです。
それから２日間、ミニ水槽（砂糖入れ）と添い寝をする生活がつづきました。あいかわらず底でジッとしているサムでしたが、確実に回復しているのがわかりました。
ころあいをみて、電気を消してみると元気に泳ぎまわりました。次の日から昼と夜のリズムをつけて環境に少しずつ慣らしました。
上の写真は元気になったサムの姿です。今では隠れ家として入れたパイプの表面が大のお気に入りで昼間はそこから離れようとしません。食欲も旺盛でブラインシュリンプの孵化が間に合わないほどです。
体調は７ｍｍぐらい。早く人工エサが食べれて世話のかからないぐらいの大きさになってもらいたいです。
これからも、がんばって育てていきたいと思います。
大スクープ！その５ハマクマノミの赤ちゃんついにゲット
２００３年７月８日。夜０：３０頃、もう何回目の出産かわからなくなってしまいましたが、前日いつものように卵が半分ぐらい孵化して親達に食べられ減っていたので、今日が最後のチャンスと思いそっと暗がりの水槽にライトを向けてみました。親は岩の影でぼんやりし、エビは散歩の真っ最中です。すると、光に誘われたのか、一匹だけピンピンと水中を上下する小さな動くものを見つけました。小さくトリッキーな動きなので捕まえるのに苦労しました。ついに開設者の念願のクマノミの赤ちゃんとはじめてのご対面
です。
それが、このハマクマノミの赤ちゃんです（上から見たところ）。
体調２〜３ｍｍで、頭でっかちでやや不格好。クルクルまわったり、急にまっすぐ突進したかと思おうとジッとしたまま底に沈んでいったりと、なんだかゼンマイ仕掛けのようです。目の周りに蛍光体があり、ライトにあたると青白く光ってきれいです。さっそく、親に食べられないように囲いをしましたが、１日も生きれなかったようです。
これは斜めからみた姿。テクニック上、画像の鮮明度はここまでが限界です。
その後、本格的に取り組むべく資料を集め、稚魚用エサのプランクトン”ワムシ”を取り寄せ育てました。
９月５日の孵化で１２匹。９月１９日の孵化で１２匹をゲットしました。ライトを消してから、光が差し込まないようにして１〜３時間待つのがポイントのようです。頃合をみて、そっとライトを照らすと孵化した稚魚が光に集まってきます。それを慎重にコップですくい、弱いエアー撹拌とワムシ入れておくのですが、せっかくのワムシも効果
がなく、いずれも１日もたないで全滅してしまいました。稚魚を育てるのはかなり難しいようです。稚魚を育てる環境はもちろん、丈夫な赤ちゃんを生めるようお母さんの滋養を考えなくては・・・。
今後もチャレンジしていこうと思います。
（バックナンバー）
スクープ！その４ハマクマノの赤ちゃん
開設者のいない間に、ハマクマノミの赤ちゃんの撮影に成功しました。撮影したのは世話役のＦ浦氏。実は自動エサやり装置を水槽に落とし、海水が真っ白に濁ってしまったそうで、親達が怖がって卵が孵っても襲わなかったのが助かった理由らしい。あまり嬉しくない理由ですが、生きた稚魚を写
真にとれたことは収穫でした（ピントが合っていないのが残念）。２匹程回収したそうですが、わずか２日ぐらいで解けて無くなってしまったそいうです。
（バックナンバー）
スクープ！その３ハマクマノの産卵シーン（産卵１３回目）
今までの間で１３回の卵を生みました。その中でこの写
真は１２回目の産卵シーンです。
休日の昼下がりに たまたま見つけて、こっそり撮影しました。
体を真横に倒したり逆立ちしたりしてブロックの裏に器用に産みつけていきます。
まずボスが産みつけ次にボンがつづきます。これを何回も何回も繰り替えし、数時間かけて丸く産みつけます。
産みつける時はブロックは見えないのに器用なものです。
イソギンチャクのタマイタダキイソギンチャクを入れてからは、急に活発になり、卵が孵って無くなると、直ぐに次の卵をブロックに産みつけ、途切れることがありません。
生まれた卵はすぐに親の胃袋に直行することを考えると喜んでいいのやら。
卵を保護するために親を引き離すにしても環境の急変で卵を生まなくなったり、親どうしが不仲になるかもと思うとなかなか行動にうつせません。
休み中に卵が孵ってくれれば 体をはって死守するつもりです。
スクープ！その２ハマクマノミの産卵８回目を突破。ジュニア誕生？
その後月１回〜２回のペースで卵を生むようになりました。現在８回目です。（写
真は２回目のもの）
卵を生んだ当初はきれいなオレンジ色で、２日後赤くくすみ３〜６日後に目玉ができます。
たいていお気に入りのブロックの壁面の左側、次の産卵は右側と交互に産みつけます。
ちょうど１０日〜１２日もすると、卵が消滅してしまいます。良く見ると親（特にボン）が生まれた瞬間にくっているようです。（卵のときは一生懸命世話をしているくせに！！）
一度、３回目の卵を別の水槽に移してみましたが、親の猛抵抗にあい、卵も一晩で白く変色し死んでしまいました。
７回目の卵の時、水槽の配管が抜けて海水が半分以下に減ってしまい、パニクって親達が岩影に隠れていた時、たまたま生まれた一匹が、親の目を逃れて水面
近くを ちょこちょこと泳いでいました。
残念ながら、開設者の方もパニクっていたので回収が遅れ 、食べられてしまったようです。
でも、待望のジュニア誕生です。次は食べられないよう、うまい手を考えるつもりです。
スクープ！その１ハマクマノミ開設者の念願かなう？・・・・（完結）
２００１年２月１日、朝のエサやり時に、ブロックの側面
に奇妙なものが付着しているのを発見。
タラコ色をした粒のかたまりで、ときどき、ボンがしきりに口を押しつけていました。
ボスが卵を生んだのでした。
去年の夏くらいから、ボンの方がしきりに岩に口を押しつける姿が見られていました。それはどうやらいつもボスの見ている前でばかりしていたので、求愛のような感じがしていましたが、ボスは知らん顔。そのうち、去年の冬ぐらいから２匹で一緒に岩に口を押しつける姿を何度か見せ始めました。でもなんだかじゃれあっている感じで卵を生む気配が全くありませんでした。
すでに魚達の予定に入っていたのか。水中ポンプが壊れそうで水替えせず３週間ぐらいそのままにしていたのが環境によかったのか。ひょっとすると本に書いてあった真っ暗な夜に産卵するらしいというのを思い出して部屋の明かり窓をふさいだのがきいたのか。ただの偶然なのか・・・・どちらにしても、最大の目標だったブリーディング。２０Lの小型水槽ではダメかと期待していないときのうれしい出来事でした。
卵のおもりは主にボンがつとめますが、ボスも時々世話をします。てっきりつきっきりで世話をするのかと思えば、実はエサを食べるために離れるのはもちろん、居眠りしたりと結構いいかげんです。始めての子育てだからでしょうか。でも卵は順調のようで、その後色が薄れソーセージ状にのびて、４日目には目が現われました。
これからも、卵の様子をお伝えしていきます。
１１日も過ぎた朝。卵が全部消えていました。夜のうちに何ものかに食べられたのでしまったのでしょう。
生まれたジュニア達を移すように新しい水槽を用意していたのに・・・残念。
期待して見てくれていた訪問者のみなさん申し訳ありません。
次にまたボス達が卵を生んでくれるようがんばります。
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