〜２００４人目訪問者様記念スペシャル〜　さよなら、ケシちゃん

昨年「えび部屋」の訪問カウンター”２００４”を達成しました。これはその記念に２００４人目の訪問者様のリクエストにお答えする特別 企画です。
栄えある２００４人目の訪問者”まん丸まるたろう”様のリクエストは「ハコフグ」。名前は「ケシちゃん」でした。
さっそく、ショップに赤ちゃんフグを予約するものの、人気の高い赤ちゃんハコフグはなかなか入荷せず、理想のフグに出会うまでに４ヶ月以上経ってしまいました。
年末ようやく理想の赤ちゃんフグを見つけてつれて帰りました。

２００４人目訪問者のまん丸まるたろう様リクエストでやってきた”コンゴウフグ”の「ケシちゃん」です。
ケシちゃんは２cmぐらいのコンゴウフグの赤ちゃんです。コンゴウフグは”ハコフグ”の仲間で、大きくなると頭に２本、お尻に２本ツノが生え、体長は１５cmにもなります。”ハコ”フグというぐらいで体は四角くく角張っていて小さなケシちゃんはちょうどサイコロのようです。
きれいなレモン色で、おちょぼ口のかわいいフグです。

５リットルしかない小さい水槽はケシちゃんにはちょうどいいサイズ。好奇心旺盛で水槽の中を縦横無尽に泳ぎ回ります。一生懸命ヒレをバタつかせて泳ぐ姿がちょーかわいい！！
しかし、同じ住人の”ケンタロウ”とは相性が悪いようで、警戒してなかなか顔を出してくれなくなりました。ケシちゃんはまったく警戒心がなく凶暴なヤドカリ”デューク”にも恐れずにむかっていきます。

ケシちゃんは良く見ると体にサッカーボールのような模様のウロコがあります。体は硬い骨格（甲羅？）で覆われていてケースにあたるとカチッと音がします。それでいて下から見ると体が少し透けて見えます。
ウロコがハッキリ映っている数少ない写真。絶えず泳ぎ回っているので撮影泣かせ。

冬休みの帰省中も無事に過ごしたケシちゃんでしたが・・・。
フグは食欲が旺盛だそうですが、ケシちゃんは人工餌には見向きもしません。海中に縛っておいたクリルをよく突いていますが減っている様子はありませんでした。
ケシちゃんは元気に見えましたが、少し心配になってきていろいろなエサを試してみたときのこと。
ショップの人から分けてもらったコペボーダにも見向きもせずにがっかりしたその１時間後。底でジッとしているケシちゃんを見つけました。クリルにもまったく反応しなくなりました。思い出したように大慌てで泳いでは、またジッとしています。
慌てて水を換えたり、 デニマックスを入れたり、水温をあげてみたりしましたが、ケシちゃんの様子は悪くなるばかり・・・、
次の日の夕方、とうとうケシちゃんはかえらぬフグになってしまいました。
槽歴わずか１３日でした。

こんなに早く逝ってしまうなんて。もうずいぶん海水魚の飼育に自信がついたと思っていたのに・・・。もうショックを通 り越して”ぬけがら”状態です。
まん丸まるたろう様ほんとうにごめんなさい。

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